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グアテマラの世界一美しい「アティトラン湖」周りで暮らす、6つの村の魅力

2014-10-25 | 先住民族関連
TRiPORT- 2014/10/24 by Natsumi Daizen
中米のグアテマラでスペイン語留学をしていた大善です。グアテマラは古くからマヤ文明の影響を強く受けているため、国内各地には現在でも多くの先住民族が暮らしています。 各地域によって異なる幾何学模様やストライプ柄などの模様や鮮やかな 色合いを持つ民族衣装を見比べることも、グアテマラ旅行の醍醐味かもしれません。
「世界一美しい」とも称されるアティトラン湖周辺にも、多くの先住民が暮らし、村独自の文化、歴史、習慣、名産物が存在しています。ここでは、美しい湖を見るだけでなく、先住民の暮らしぶりも垣間見ることができるでしょう。今回は「世界一美しい」と言われるアティトラン湖周辺にある6つの村をご紹介いたします。
(1) アティトラン湖、観光の拠点地「パナハッチェル」
パナハッチェルはホテルや民族衣装や手製の民芸品などのたくさんのお土産屋さん 、中米一おいしいと言われるクロスロードカフェ もある観光地域ですが、大変穏やかで過ごしやすい町です。見所は沢山軒を連ねるお土産屋さんと、対岸にある標高3000m超えのトリマン火山とアティトラン火山です。湖に映えているその姿は圧巻で、「世界一美しい」 と称される理由も納得でしょう。
また近年アティトラン湖でマヤ文明時代の遺跡が発見され、その資料もパナハッチェルのアティトラン湖博物館に設置されています。
(2) 芳香なコーヒーを求めて「サンペドロ・ラ・ラグーナ」
サンペドロ・ラ・ラグーナは火山の麓に位置し、コーヒー栽培が盛んな村です。村の湖畔には外国人向けのホテルやカフェが多く立ち並んでいますが、一歩中心地へ入ると、先住民の暮らしが見受けられます。常設の市場に一歩足を運べば、現地の活気のある声に耳を傾け、湖畔に出れば、オシャレなカフェで一杯、というようにのんびりと過ごすことのできる町です。
また、村周辺には多くのコーヒー農園や山があるので、農場見学やトレッキング、カヤックなどのアクティビティメイン で過ごすのもいいかもしれません。
(3) 人と手織りの温かみを感じる村「サンフアン・ラ・ラグーナ」
サンペドロラグーナよりも小さな村で、誰もがご近所さんのように、旅行者に対しても親切な人ばかりです。この村は織物が主産業で、多くの工房やお土産屋さんが立ち並びます。元々天然染色、手織りが有名でしたが、先進国の支援が入ってさらに質が高くデザイン性に優れた仕上がりとなり、色鮮やかな他のグアテマラの織物より、こちらは淡い色で洗練されています 。また町では織物を習うことのできる工房も数件あり、観光客にも人気です。
(4) ゆったりとした時間と雰囲気の中で癒される「サン・マルコス・ラ・ラグーナ」
サン・マルコス・ラ・ラグーナはアティトラン湖の北西に位置し、果物や漁網の生産が盛んです。他の村とは打って変わって、外国人が多く住んでおり、ヨガや瞑想、マッサージなどを行う施設があるため、村全体ゆったりとした雰囲気が漂っています。
村自体は小規模なので、観光には半日もあれば十分ですが、穏やかな湖畔を眺めながら、のんびりと滞在するのもいいかもしれません。
(5) 不思議な神様の住む村「サンティアゴ・アティトラン」
アティトラン湖周辺の村の中でも、比較的大きな村。観光客が多いためか、通りには沢山のお土産屋さんが立ち並びます。この村では白地にストライプが入っている先住民の民族衣装「ウイピル」が有名です。
またサンティアゴ・アティトランにはタバコとお酒を好むと伝えられている土着宗教の神様、サンシモン(またはマシモン)が祀られています。このマシモンという宗教は定期的に祠(ほこら)が移動し、儀礼はとても厳かな雰囲気です。また観光客に対してもオープンなので、現地の人に祠の場所を聞くと、快く案内してくれるでしょう。
(6) 鮮やかな青の衣装が湖に映える「サン・アントニオ・パロポ」
アティトラン湖の東に位置する、カクチケル族の村で、青を基調とした民族衣装「ウイピル」が特徴的です。ここでは湖畔から段々に斜面に沿って家々が立ち並んでおり、湖沿いからな美しい景観が眺められます。この村では青や紫の糸を使った織物業や、青をベースに細かく色を施したパロポ焼きという陶器が有名で、購入はもちろん、無料で工房を見学することもできます。
世界でも、先住民族の伝統的な暮らしをそのまま見られる国は少なくなってきていますが、ここグアテマラでは民族衣装だけでなく、村の女性が手織りで布を懸命に織る姿、屈強な男たちが畑で鎌を振る姿など、今の日本では珍しくなってしまったような光景が日常的に見られます。
アティトラン湖湖畔の村では各村によって暮らし方や産業などの各特色が違い、この人々の暮らしがあるからこそ「世界一美しい湖」と称されるのかもしれません。その光景はどこか日本の古き良き風景を思い出させてくれるでしょう。
*Natsumi Daizen「夏を求めてグアテマラの黒いビーチ、チャンペリコへ!」
*Aya Murase「Antigua Guatemala」
*Naoya Hata「登山尽くしののグアテマラ」
http://blog.compathy.net/2014/10/24/attilan-lake-guatemara/

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ギター協奏曲 日本発 谷辺昌央

2014-10-25 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2014年10月24日17時11分
丹羽のり子
クラシックギターの新世代奏者として活躍する谷辺昌央(40)が、日本人作曲家によるギター協奏曲のCDを制作する。収録したのは現代日本を代表する武満徹、林光、細川俊夫の3氏の曲。ギター協奏曲といえばロドリーゴの「アランフェス協奏曲」が有名だが、日本人による名曲をもっと知ってもらいたいと、世界に発信する。
 谷辺は名古屋出身。父のもとで7歳からギターを始めた。東京大を卒業後、ドイツの音楽大で学んだ。13年のドイツ滞在を経て、3年前に活動拠点を日本に移した。CD化は、ドイツで活躍中の指揮者、高橋直史と4年前に武満や林の作品を共演したのがきっかけ。「素晴らしい協奏曲なのに武満さん以外はあまり知られていない。ぜひ世界に紹介したい」と企画された。
 ギターを主役に、3作曲家それぞれの異なる響きが聞けるカップリング。楽器の中でギターを最も愛したとされる武満の協奏曲「夢の縁へ」は、「非常に美しく、海外でも人気のある曲」と谷辺。沖縄とアイヌ民謡の音階を使った林の「北の帆船」は、「初めて聞いても懐かしい情緒が感じられる」。現代音楽家として注目されている細川の作品「旅Ⅸ、目覚め ギター、弦楽とパーカッションのための」には風鈴や仏具のおりんが登場。「ヨーロッパの人には不思議な音色かと思う。南部鉄器の風鈴を使い、ああじゃない、こうじゃないと試行錯誤した」と録音を振り返る。
 「多くの人に企画に関わっていただきたい」という思いから、CD制作への協賛金を個人・企業に呼びかけている。分担金400万円のうち、これまでに3分の1ほどが集まった。ドイツの老舗レーベル「MDG」から来春販売予定。詳細は「邦人作曲家ギター協奏曲CD製作の会」の公式HP、http://guitar-concerto.jimdo.com。
 また、11月2日午後6時から宗次ホール(名古屋)で演奏会を開く。ビートルズナンバーなどを編曲した武満の「ギターのための12の歌」、ピアソラ「アクセントをつけて」ほか。3500円、学生2100円。電話052・265・1718(ホール)。
http://www.asahi.com/articles/ASGBG354BGBGOIPE002.html

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阿寒湖でアイヌ文化体感 「ガイドのお店 イ・モシリ」がツアー(ピヤラ アイヌ民族の今)

2014-10-25 | アイヌ民族関連
北海道新聞  (2014/10/14)
丸木舟や川沿い散策… 自然に触れる10コース
 【阿寒湖温泉】阿寒湖アイヌコタンの「ガイドのお店 イ・モシリ(アイヌ語でわれわれの大地の意)」が、アイヌ文化を体感するツアーを行っている。ツアーに同行し、店主の西田憲一郎さん(45)に阿寒湖周辺を案内してもらった。(長谷川裕紀)

 ツアーは10コースほど。丸木舟で阿寒湖を渡るコースはカツラの木で作った3人乗りの丸木舟に乗ってカヌー乗り場を出発、静かな湖面をゆっくりと進む。右手に雄阿寒岳が見え、紅葉で色づいた木々が美しい。
 かつて道東のアイヌ民族は松前藩と交流するため、丸木舟で海岸沿いを移動して道南まで行き、ラッコの毛皮などを運んだという。西田さんは「湖では少しでも風が出て波が立つと、丸木舟をこぐのが難しい。昔のアイヌ民族は潮の流れをうまく読んで移動したのでしょう」と解説する。
 白湯山をめぐるツアーは、スキー場などを経由して往復4時間かけて展望台まで歩いて上る。展望台からは温泉街やフレベツ岳、雌阿寒岳を見渡すことができる。空と湖、山々が一望できる雄大な景色を前に西田さんは「天地をひっくり返し、木が地面に生えているのではなく、地面をつかんでいるという見方がアイヌ民族にはあります。雄大な自然を前にすると、そんな感覚も分かるような気がします」と説明した。
 阿寒川沿いを歩くコースは所々、温泉がわき出ているのを目にすることができる。かつてアイヌ民族がオヒョウニレの樹皮から伝統衣料のアットゥシを作る際に、樹皮を湯にひたすために利用したという。
 イ・モシリは昨年8月の開業以来、観光客に阿寒湖周辺を案内してきた。特に欧米の観光客は自然やアイヌ民族の考え方に強く興味を持つという。
 西田さんは「アイヌ民族は自然と向き合う心のありようを長年受け継いできた。考え方を知ることで自然をより深く理解できます」と話す。ツアーは3500円からで、客の要望に応じて調整する。問い合わせはイ・モシリ(電)090・3310・1267へ。
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/piyar/247294.html

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