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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

報道写真展「横浜国際フォトジャーナリズム・フェスティバル」

2009-09-30 | 日記
(ヨコハマ経済新聞2009年09月29日)
 最前線のフォトジャーナリストたちが撮影した写真を通して各国で起きている事実を訴える「横浜国際フォトジャーナリズム・フェスティバル2009」が、赤レンガ倉庫1号館(横浜市中区新港1)2階で9月30日から開催される。
 同フェスティバルは、フォトジャーナリストの広河隆一さんが代表をつとめるフォトジャーナリズム誌「DAYS JAPAN」が主催する写真展。世界で起こっている戦争や紛争、人権侵害や自然破壊などの事実を伝えることで、「単なる写真展ではなく、日本中からフォトジャーナリズムを目指す人々が集まるイベント」を目指している。2007年の第1回目開催時には、総勢約7,000人が参加した。
 展示は2部構成で、第1部は、DAYS JAPAN「地球の上に生きる2009」写真展、「広河隆一 写真展」のほか、世界のフォトジャーナリズム・フェスティバルやパレスチナの60年、チェルノブイリ報告などの映像コーナーを実施する。
 第2部では、慶応義塾大学に本部を置き国際問題の発信に取り組む学生団体「S.A.L.(Send Aid Learn)」によるカンボジアと日本の子どもたちの写真報告展と、「子どものためのDAYS 展」を実施する。
 また、赤レンガ倉庫1号館3階ホールでは、同フェスティバルに伴ったシンポジウムとライブイベントも開催。
 9月30日には、文芸評論家の斎藤美奈子さん、翻訳家で「世界がもし100人の村だったら」の著者池田香代子さんを講師に招いてのシンポジウム「何を知り、何を伝えるべきか」を開催するほか、作家で「反貧困ネットワーク」副代表の雨宮処凛さんと「S.A.L.」によるトークショーを実施。
 10月5日には、ウクライナ出身の歌手でバンドゥーラ奏者のナターシャ・グジーさん、首都圏に住むアイヌのパフォーマンス・グループ「AINU REBELS」代表の酒井美直さんが出演し、歌と写真のコラボレーションライブ「歌・世界・そして未来」を行う。
 イベントは両日とも19時開演(開場18時30分)、参加費は700円(高校生以下、65歳以上、障がい者無料)。イベントチケットは予約制。
 DAYS JAPANの魚住葉子さんは「ピュリッツァ賞受賞者を含む、世界の第1線で活躍するフォトジャーナリストたちの写真200点、本誌編集長・フォトジャーナリスト広河隆一の『人間の戦場』写真50点を通して、今世界で何が起こっているのか、改めて感じることができると思います。子どもたちが楽しめる動物や自然の写真、映像コーナーもありますので、ぜひお越し下さい」と話している。
 期間は10月11日まで。開催時間は12時~19時(初日は15時より)。入場料は第1部=500円(高校生以下、65歳以上、障がい者無料)、第2部=無料。
 「DAYS JAPAN」は、広河隆一さんを中心に2004年3月に創刊されたフォトジャーナリズム月刊誌で、今年で創刊5周年。毎号表紙には「一枚の写真が国家を動かすこともある」という文言が記され、「マスコミがなかなか報道しない世界の真実」を伝えていくことをテーマとしている。広告収入に頼らず、大手メディアが報じない世界の現実を発信し、国際的にも高い評価を得ている。
http://www.hamakei.com/headline/4374/

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秋辺副理事長が辞任 道アイヌ協理事会 新組織設立批判受け

2009-09-30 | 日記
(北海道新聞09/29 08:46)
 北海道アイヌ協会(加藤忠理事長)は25日、札幌市内で理事会を開き、同協会釧路支部の会員らが発足させた新組織「千島・道東アイヌ協会」への対応を協議した。出席者からは、新組織発足を主導した秋辺得平・道アイヌ協会副理事長らへの批判が相次ぎ、秋辺氏が混乱を招いた責任を取って副理事長職を辞任した。
 新組織は、北千島に住んでいた千島アイヌや、中部千島、北方領土出身のアイヌ民族の活動母体にしようと、秋辺氏らの呼びかけで、今月13日に釧路市内で設立総会を開催した。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/191359.html

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ものがたり’09秋:アイヌミュージカル、子供が東京初公演 共生の思い伝えたい

2009-09-30 | 日記
(毎日新聞 2009年9月29日 東京朝刊)
 ♪昔 神様は みんなを 一緒に作ったのよ ……みんなを 同じに 作ったのよ♪
 北海道の子供が演じる「札幌こどもミュージカル育成会」が10月6、7日、東京都渋谷区の新国立劇場でオリジナル作品2作を上演する。テーマはアイヌ文化の賛歌と共生へのメッセージ。アイヌを題材にした演目を東京で披露するのは初めてだ。
 指導するのは細川真理子さん(78)。長崎で生まれ、結婚を機に1958年、札幌に移り住んだ。そこでアイヌ文化と出合い、自然と共生して生きる彼らの文化に魅了された。
 だが、根強い差別や偏見も思い知る。育成会をつくったのは「先入観を持たない子供たちに、私が学んだアイヌの知識をぶつけてみよう」との決意からだ。79年に札幌市近郊の子供約100人を集め、アイヌをテーマにしたミュージカルを上演。「殺されるかもしれない」と思うほど脅しの電話がかかってきたが、「差別は悪いということを言いたくて、反骨精神だけでやってきた」と振り返る。
 今回の作品は▽細川さんにアイヌ文化を教えてくれたアイヌ民族初の国会議員、萱野(かやの)茂さん(故人)をモデルにした「ポロリンタン」(少女の名前)=6日▽ユーカラ(教訓などを教える物語や英雄叙事詩)を基にした「ひとつのおわんでトウミクミク」(トウミクミクは話を盛り上げるための繰り返し言葉)=7日。出演する5~15歳の約40人はみんなアイヌの血は流れていないが、小学5年の石川頌(しょう)君(10)は「アイヌ文化は動物や植物など生きているものをすべて大切にする。その素晴らしさを東京の人に伝えたい」と話す。
 国会は昨年、「アイヌは先住民族」と決議し、政府は差別や貧困をなくすために新法の制定を進めている。ミュージカルを通してアイヌへの偏見をなくしたいと思い立ってから30年。「ようやくここまで来た」。細川さんは万感の思いで公演を迎える。【中川紗矢子】
    ◇
公演の問い合わせは育成会事務局(011・661・2111)。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090929ddm041070036000c.html

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アイヌ:伝統の結婚式 鉢巻きとナイフ交換--日光・霧降高原 /栃木

2009-09-30 | 日記
(毎日新聞 2009年9月29日 地方版)
 日光市の霧降高原で26日、アイヌの伝統的な結婚式が行われ、親族や友人ら約200人が門出を祝福した。
 式に臨んだのは横浜市青葉区のカメラマン、鈴木洋見さん(31)と恵美香さん(34)。鈴木さんはエチオピアを中心に撮影し、自然を敬い、自然と暮らす生活を同国で見つけたという。帰国後、北海道を旅した際に、アイヌの人々がその生活スタイルを持ち続けていることを知り、アイヌのシャーマン(呪術・宗教的職能者)、アシリレラさんに式典を依頼。作品展を昨年、日光市内で開いたことから、会場は自然豊かな日光と決めた。
 式は最初に、火の神を仲立ちに神に結婚を報告。夫婦の共同作業、きずなを確かめ合うために、茶わん10杯相当のご飯を2人で食べ、酒を酌み交わした。さらに、指輪交換に当たる鉢巻きとナイフの交換などが行われ、式は無事終了した。
 2人は「最高の結婚式ができた」「願っていた自然に囲まれた結婚式ができ、うれしい」と笑みを浮かべた。【浅見茂晴】
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20090929ddlk09040116000c.html

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アイヌ文化 音楽劇に 児童ら東京公演

2009-09-30 | 日記
(朝日新聞2009年09月29日)
■札幌の児童ら東京公演
■自然との共生など訴え 来月6・7日
 小学生らでつくる「札幌こどもミュージカル」が10月上旬、東京の新国立劇場でアイヌ文化を題材にしたオリジナルの2作品を上演する。作品には自然と共生するアイヌの暮らしぶりや、英雄叙事詩「ユーカラ」が盛り込まれている。公演を主催する同ミュージカル育成会の細川真理子会長(78)=札幌市西区=は「少しでも多くの東京の人に、アイヌ文化を知ってほしい」と話している。
 上演されるのは「ポロリンタン」と「ひとつのおわんでトゥミク(クは小さい文字)ミク(クは小さい文字)」。「ポロリンタン」は、アイヌの一家が川の恵みである魚や山の木を大切にしながら生活している様子を描く。「ひとつのおわん」は、アイヌ語で「サケヘ」と呼ばれる繰り返し言葉を取り入れた、アイヌの夫婦に飼われた犬の物語だ。
 出演するのは、札幌市を中心に江別市や空知支庁由仁町などからミュージカルに加わる小学生と両親ら計約80人。2作品は過去にも上演しており、アイヌ文化については民族運動家で参議院議員だった故・萱野茂さんに指導を受けたという。
 細川さんは音楽教室でピアノを教えた経験があり、作品の作詞や作曲を手がけている。長崎市で生まれ育ったが、結婚して26歳で札幌に住むようになった。ある日、友人らと大阪府の国立民族学博物館を訪れ、アイヌの文化が紹介されているのを見て驚いた。自身はアイヌの存在を知らなかったからだ。
 それから市民講座などに通い、アイヌについて勉強を始めた。子どもたちにアイヌの文化を知ってほしいと「こどもミュージカル」を思い立ち、1980年ごろから活動を続けている。
 細川さんは「アイヌの人たちが大切にしてきた自然とのかかわりは、今の社会では失われつつある。でも、それはとても必要なこと。それを観客に伝えたい」と話す。
 ポロリンタンで主役を演じる、札幌市立手稲宮丘小3年の細田笑花(えみか)さん(8)は「お客さんに楽しんでもらえるように、みんなで力を合わせて残りの練習をがんばりたい」と張り切っている。
 10月6日に「ポロリンタン」、同7日に「ひとつのおわんでトゥミク(クは小さい文字)ミク(クは小さい文字)」がともに午後7時から開演される。
 全席指定でS席3500円、A席2500円(税込み)。問い合わせは、同育成会事務局(011・661・2111)まで。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000909290004

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【政権交代@北海道】 道内版戦略会議旗揚げへ準備会 民主道連

2009-09-30 | 日記
(朝日新聞2009年09月27日)

■来月10日
 民主党北海道は26日の常任幹事会で、政府が国家戦略室を格上げする予定の国家戦略局と連携する「北海道戦略会議(仮称)」の準備会を来月10日に立ち上げることを決めた。同党の道内選出国会議員や道議ら7人ほどで構成する予定。医療や介護、北方領土の問題、アイヌ民族との共生などの政策を検討するという。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000760909280001

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アイヌ協会がカムイ・チェップ・ノミを開催~神の魚、サケを敬い

2009-09-30 | 日記
(北海民友新聞社9月26日付け)
 秋サケ漁が最盛期に向かうなか、北海道アイヌ協会紋別支部(畠山敏支部長)は、神の魚サケを敬い、豊漁と安全を祈願する儀式「カムイ・チェップ・ノミ」を、このほど藻別川河口付近の所定祭場で開催した。エカシ(祭司)は、野本久栄・イヨマンテの会会長(アイヌ語ペンクラブ会長=千歳市在住)。厳かに礼拝が行われ、「今シーズンも安泰を」と祈念するひとときを過ごした。
 神の魚、サケの遡上・回帰に感謝する儀式で、祭主の「オンカミアンナー(礼拝を始めます)」という言葉を合図に、棒酒箸と酒盃が配られ、お酒が注がれた。お酒を注ぐイヨマレクルから「お酒がうまく注ぎおわりました」と合図が出されたあと、カムイ(神)・ノミ(祈り)に入り、厳かに祭事を繰り広げた。エカシが火の神に祈りを捧げ、お酒を飲み、神に対して感謝の祈りを繰り広げていた。
 祈りが終わった後には、丸木舟を使った引き網、サケの捕獲などの民族伝統の儀式も繰り広げ、参加者、関係者らも文化の伝承に意欲をみせた。

http://www.minyu.ne.jp/digitalnews/090926_2.htm

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女性差別撤廃委員会:国連委の審査活動や勧告内容を解説--きょう報告会 /大阪

2009-09-30 | 日記
(毎日新聞 2009年9月26日 地方版)
 ◇DVなど言及
 国連の女性差別撤廃委員会が8月、アイヌや被差別民、在日コリアンらマイノリティー女性の権利促進や実態調査などを日本政府に求める見解を公表したことを受けた報告会「女性差別撤廃委員会(CEDWA)日本審査ニューヨーク活動参加報告会」が26日午後6時半、大阪市東成区今里西3の東成会館である。審査活動や勧告内容などについて分かりやすく解説。どう生かすかを考える。資料代500円。
 審査は6年ぶり。DV対策の充実や夫婦同姓、再婚禁止期間の改定はもとより、マイノリティー女性の状況について大きく言及。差別撤廃に向けた「政策的な枠組みの設置や暫定的措置の採択」などを採るよう求めた。またマイノリティー女性の実態に関する情報がないことにも懸念を表明、調査を求めた。さらには「従軍慰安婦問題」の恒久的解決に向けた取り組みも勧告した。
 報告会は、最終見解を広く知らせ、今後の権利伸長運動にどう活用するかを考えようと企画。主催はマイノリティー女性の教育や仕事、社会福祉、暴力などについて大規模調査をした女性たちのネットワーク「アプロ女性実態調査プロジェクト」。問い合わせは同プロジェクト(090・6377・1095)。【中村一成】
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20090926ddlk27040384000c.html

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道アイヌ協会副理事長が辞任

2009-09-30 | 日記
(読売新聞2009年9月26日 )
北海道アイヌ協会は25日、札幌市内で理事会を開き、秋辺得平副理事長の辞任申し出を了承した。秋辺氏は今月、アイヌ民族の新組織を発足させ、同協会内で批判された責任を取った。
 秋辺氏は、千島列島ウルップ島出身で同協会釧路支部長。北方領土問題にアイヌ民族が積極的に発言していくことなどを目的に13日、「千島・道東アイヌ協会」の設立総会を釧路市で開き代表に就任した。新組織には釧路や網走、羅臼などの123人が参加し、釧路支部は今年度末に新組織に移行するとした。
 これに対し、協会内から「アイヌ協会の分断につながる」などと批判が相次いだ。秋辺氏は「組織強化のために新組織を発足したが、理解が得られなかった」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20090926-OYT8T00595.htm

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北海道アイヌ協会:副理事長が辞任 新組織設立で反発受け

2009-09-30 | 日記
(毎日新聞 2009年9月26日 北海道朝刊)
 北海道アイヌ協会(札幌市中央区)の理事会が25日行われ、秋辺得平副理事長の辞任申し出を了承した。秋辺氏は今月、新組織「千島・道東アイヌ協会」設立を決めたが、道アイヌ協会内部から「組織の分断につながりかねない」と反発する声が強く、混乱を招いた責任を取った。
 釧路支部長を兼務する秋辺氏は13日、釧路市で千島・道東アイヌ協会の設立総会を開き、代表に就任。新組織には釧路、網走、厚岸、美幌の道東各支部の計123人が加盟し、釧路支部は今年度末までに新組織に合流して解散すると発表した。
 しかし、釧路支部の会員から「支部の新組織への合流は支部長の独断」「新組織に加盟するつもりはない」などの意見が出て混乱。新組織は事実上、活動できない状況に追い込まれている。
 この問題について、秋辺氏は「千島列島出身のアイヌまで組織を拡大するため、新組織を作ろうと考えた。しかし理解が得られず、辞任を申し出た」と話している。新組織づくりの活動は今後も継続する方針だが、賛同者が少なく、厳しい状況にあるという。【千々部一好】

http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/archive/news/2009/09/26/20090926ddr041040002000c.html

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アイヌ工芸品展の解説 佐々木教授

2009-09-30 | 日記
(十勝毎日新聞2009年09月26日 15時17分)
国立民族学博物館の佐々木利和教授
資料収集の背景を解説
 アイヌ工芸品展「アイヌの美〜カムイと創造する世界〜」(アイヌ文化振興・研究推進機構、十勝毎日新聞社など主催)開催中の道立帯広美術館(緑ケ丘2)でこのほど、国立民族学博物館の佐々木利和教授による記念講演会が開かれた。「ロシアのアイヌ民具とアイヌ絵−資料収集の謎(なぞ)にせまる−」と題し、展示資料の収集のいきさつなどについて語った。講演の要旨を採録する。
(丹羽恭太)

ロシアのコレクション動機にも
アイヌ白人説の影響強く
 今回の展覧会はロシア・サンクトペテルブルク市のロシア民族学博物館が所蔵するアイヌ民具と、同国オムスク市のオムスク造形美術館所蔵のアイヌ絵の展示から成る。同国には約4500点のアイヌ資料がある。アイヌ資料はロシアのほか、アメリカが約3500点、ドイツが約3000点、オランダ、スウェーデンなど欧州諸国が約3300点所蔵している。

欧米に集まる多くのアイヌ資料
 なぜ欧米にこれほど多くのアイヌ資料があるのか。16〜17世紀の戦乱の時代、ヨーロッパでは「森の住民は平和の民である」という認識があった。東洋にいるアイヌという森の住民は自然と共生し、われわれが手本にすべき民族なのだという考え方だ。

 森の住民に対するあこがれから、19世紀にフランツ・フォン・シーボルトが唱えたアイヌ白人説が、欧州に大きな影響を与えた。アイヌはコーカソイド(白人)の最も古い先祖であり、自分たちの先祖の資料だから積極的に集めようということになった。欧州では民族学系の博物館でアイヌ資料を持っていないと二流、三流と評価されるほどだ。ロシアでもやはりアイヌ白人説の影響もあり、積極的にコレクションを作った。

日本絵画史での風俗画の評価低く
 ロシア、欧州のアイヌ資料のほとんどが第1次世界大戦前までに収集された。そのころ日本はアイヌに対して全く関心を持っておらず、戦後も日本政府としてアイヌ資料を集めたことはほとんどない。もちろん国内には欧米以上の数の資料があるが、資料の質という点では欧米に及ばない。

 日本の場合はアイヌ絵が比較的多く残っている。アイヌ絵からアイヌの人々の歴史を考えていこうと思い国内の絵画資料を調べたが、絵画に関してもやはり良い物はヨーロッパ、アメリカに多い。日本の絵画史においては花鳥風月が珍重され、アイヌ絵のような風俗画は評価が高くなかったからだ。

工芸伝承する人に接してもらいたい
 今回展示されている平沢屏山(びょうざん)の作品も、風俗の描写がリアルすぎるため、観賞絵画としては高い評価がなされていない。しかし、歴史的資料としては重要だ。もちろん風俗画に描かれた風俗がすべて真なるものではないが、分析を加えることによって、それらが描かれた19世紀後半のアイヌの人々の姿をほうふつさせられる。

 今後はロシアや欧米にあるアイヌ資料をどうするか考えなければならない。資料の多くは購入されたものなので、返還要求は無理だろう。今回のように借用して展覧会を開くと同時に、アイヌ工芸を伝承する人々にじかに接してもらうことが重要だ。また、日本国内のアイヌ資料の全面的な調査も求められる。その際には若手の研究者、特にアイヌの人たちが参加して調査を進めてもらいたい。
http://www.tokachi.co.jp/feature/200909/20090926-0002865.php

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アイヌ古式舞踊 手探り再現 道内や東京の若者 文献・映像 乏しい中

2009-09-30 | 日記
(北海道新聞09/25 09:58)
 【白老】道内や東京のアイヌ民族の若者たちが、踊る人が少なく、失われつつある民族舞踊の復活に取り組んでいる。昭和初期の映像をもとに再現し、10月10日に胆振管内白老町で開かれるアイヌ文化フェスティバル(実行委など主催)で披露する。
 アイヌ民族の踊りは人から人へ伝え保存を図ってきた。そのため資料がなく、具体的な踊り方など忘れられたものがあるという。
 一方で、28日からアラブ首長国連邦で開かれるユネスコ政府間委員会では、アイヌ民族の古式舞踊が無形文化遺産に選定される見通しで、アイヌ文化への関心は高まっている。
 同フェスティバルは、白老町中央公民館(本町1)で10月10日午後0時半開演。入場は無料。<北海道新聞9月25日朝刊掲載>
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/190655.html

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講演:アイヌ文化を伝承 北海道のアシリ・レラさん、富山で来月11日 /北陸

2009-09-30 | 日記
(毎日新聞 2009年9月25日 地方版)
 ◇演奏や舞踊も披露
 北海道平取町二風谷に住むアイヌの語り部、アシリ・レラ=本名・山道康子=さん(63)が10月11日、富山市新富町のCiC5階いきいき館を訪れ、アイヌ文化について講演する。【青山郁子】
 レラさんは、アイヌ語と民俗文化を伝える「山道アイヌ語学校」を主宰。独特の文化の継承や環境保護活動に取り組んでいる。また実子や養子ら10人以上を育て上げ、自宅でアイヌ刺しゅうを教えるなど「アイヌの母」として慕われている。
 今回の訪問は、レラさんの本名と同姓同名の山道康子さん(75)=富山市朝菜町=が、約10年前に新聞でレラさんの存在を知ったのがきっかけ。「富山子どもの文化を育てる会」のメンバーで、もともとアイヌ文化にも興味があったという山道さんは、同じ名前のレラさんの活動を調べ始めた。
 そうするうちに、富山でも県西部の地名「小矢部(おやべ)」の語源がアイヌ語だったり、かつてアイヌからの交易品が北前船で富山に輸送されるなど深い関係があることを知った。そこでぜひ富山でレラさんの話を聞きたいと「レラさんを富山に呼ぶ会」を作り、この会を企画した。
 当日は午後3時40分から、カムイ・ユーカラとよばれる古い神話の語り、伝承楽器ムックリの演奏、伝統舞踊の披露、「アイヌ民族と富山県」についての話などを行う予定。さらに11、12日には同ホールで写真や本、小物を展示するほか、12日午前10時半からアイヌ刺しゅうのワークショップ(定員24人、2000円)もある。
 入場料は大人1500円、小、中、高校生500円(当日は各100円高)。山道さんは「北海道の高橋はるみ知事も富山県出身。この機会にアイヌについて知ってほしい」と話している。詳細は山道さん方(076・424・6987)。
http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20090925ddlk17040354000c.html

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木下尚江「今も」 松本で特別展

2009-09-30 | 日記
(朝日新聞2009年09月24日)
 明治から昭和初期にかけて民主主義と非暴力を訴え続けた松本市出身の社会運動家、木下尚江の生誕140周年を記念した特別展が、松本市島立の同市歴史の里で開かれている。
 木下は松本で新聞記者や弁護士として活動、高額納税者だけに選挙権が与えられていた時代に全国で初めて普通選挙運動を始めた。上京後も新聞記者として足尾鉱毒事件を糾弾し、反戦などを唱えて社会民主党を結成。小説「火の柱」を発表して日露戦争反対の論陣を張り、アイヌや女性、貧困などの人権問題にも取り組んだ。
 木下の生家を保存している同市歴史の里は「その主張は100年たっても色あせない。人権とは、民主主義とは、平和とは何かを見つめ直すきっかけにしてほしい」として特別展を企画、副題に「木下尚江は終わらない」と付けた。木下が書いた記事や書籍、書簡、普通選挙運動の請願の起案文、結党の宣言書などに加え、日露戦争当時の演説会の様子を再現した絵=写真=など、約130点を展示している。
 11月1日まで。月曜休館(9月21日、10月12日開館。9月24日、10月13日休館)。観覧料は大人400円。中学生以下、70歳以上の松本市民は無料。
http://mytown.asahi.com/nagano/news.php?k_id=21000000909240001

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【白老】古式舞踊復元へアイヌの若者14人が特訓

2009-09-30 | 日記
(苫小牧民報2009年 9/24)
 アイヌ古式舞踊の中でも、近年はあまり踊られなくなった演目の復元に、アイヌ民族の若者14人が挑んでいる。成果は10月10日に白老コミュニティーセンターで開催される「アイヌ文化フェスティバル2009白老」(同実行委員会、財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構主催)で発表予定。大型連休も返上し、若者たちは白老町内で合宿に取り組んだ。
 アイヌ古式舞踊は1984年に無形民俗文化財に指定されたことを契機に、各地で保存会を設立する動きが進み、伝承活動が行われてきた。一方で、年月の経過とともに上演されなくなってきた演目もあることから、今秋に控えたアイヌ古式舞踊のユネスコ世界無形文化遺産登録を機会に、次代を担う若者がアイヌ文化を伝えていく決意を発信しようと、今回の活動を企画。7月下旬から練習に取り組んでいる。
 参加者の大半は札幌、旭川、帯広、東京など町外在住者。10代から20代の若手で、9月19~21日に白老町内で行われた合宿では、軽く曲げた両腕を足踏みとともにゆっくり上下させる男性の舞「タプカラ」や、十勝地方の「パッタキリムセ」(バッタの舞)などを、昔の映像や音声を参考に練習した。本番までに全員が集まる機会は今回も含めてあと2回しかないといい、この合宿は一日10時間を超えるハードな練習内容だった。
 リーダーを務める札幌市の会社員、荒田裕樹さん(23)は「メンバーはみんな、アイヌの踊りが好きで集まっている。初めて踊る演目も多く、楽しんで練習できています」と汗をぬぐっていた。
 指導に当たるアイヌ民族博物館の北原次郎太学芸員は「アイヌ古式舞踊への注目が高まる中、若い世代がその原点を示すことは大きな意義がある」と強調した。
http://www.tomamin.co.jp/2009s/s09092403.html

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