今回のチャリティマッチは持っている人が持っているモノを見せてくれた。
中でもキングカズのゴールとカズダンスには心揺さぶられた。
現役最年長44歳の現役であり続けるひたむきなサッカー選手のこのゴールのための準備は報われた。
これ以上無いというタイミングでの右足からのシュートには神がかっっていた。
前半に2点取られ、後半も終盤に入ろうかというとき、なかなか得点しないJリーグ選抜にイライラしていた、正にそのときだった。闘利王からのヘディングからのパスを受けての一瞬の出来事だった。これでカズは日本のサッカー選手としての奇跡のゴールを伝説として日本のサッカーサポーターの心に焼き付けた。
持ってる人はやはり違う。
震災を受けた人の何パーセントの人がこの試合を(おそらくテレビで)観戦できたのだろう。どちらにしても、観た人の心に「諦めたらいけない」という心の種を植え付けたのではないだろうか。
ごたごたしたプロ野球より、サッカーのほうが業界自身がシンプルでストレートに気持ちがいい。
このチャリティマッチを企画実現してくれた選手やコミッショナーやスタッフ、そしてサポーターに感謝しているし、この時代に生きてよかったと思う。
なんか人の善意にあふれ、いい顔の人をたくさん観れた。
試合後NHKのプロフェッショナルという番組みで言葉の力スペシャルの中で、茶道の勅使河原宋風さん(?)の言葉で「求め続けなければ、授からない。」という言葉を紹介されていた。就職難の時代に道を模索していた、ある女性が母の誘いで出かけた茶会で聴いた言葉だそうです。その女性は悩みながら求職し、3年後に海外青年協力隊を経て、アフリカで活躍するNGOに務められていた。(今本屋さんで今務められるNGO・NPOの紹介の本が出ています。就職がまだ決まっていない方は一読されてみたらいかがでしょう。書籍名が不明でごめんなさい。)
イチローが「事を成すには、成すための準備をしなければならない。」というような言葉を使っていた。本田など若手アスリートが「準備」という言葉をよく使っている。「結果を得るための努力」というような意味での「準備」という言葉だ思うが、カズもワールドカップの代表選手になるために現役選手を続け、たぶん今でもあきらめないで、ワールドカップの代表選手を目指して闘っているのだ。まさに昨日の相手チームの選手でいたいのだ。
カズさんはいつでもワールドカップ代表になるための準備をし続けていたからこその、あのゴールだったのではないかと思う。さすがだと思う。日本を一つにし、被災者に「負けない心」熱い魂が伝わったと思う。