3/27第11回「デンマーク最新事情」というタイトルの銭本隆行氏の講演会に行ってきました。この講演会は月一回開かれているが、僕は今回で5回目くらいの聴講になります。
銭本さんは福岡出身でデンマーク在住でフォルケホイスコーレ(国民高等学校)「日欧文化交流学院」学院長をされています。
講演の一部をご紹介すると・・・・
高福祉国家で幸福度世界一のデンマークでも、就職時期にリーマンショックが来て、無職で生活保護を受け続ける無職の若者や、アルコール依存症の人が多くそういう家庭で育って、なんの資格も持たず大人になった人などが多いことが近年の問題になっていること。移民にかかる費用を削減してまた元に戻したりしていること。高齢者問題が徐々に深刻になることが分かっているので、2006年くらいから2020年代に年金の支給開始時期を67歳にずらしたり、支給額を減らしたりすることを調整し始めていること。などなど日本と違って、国の大事な問題を先送りせず、逆に問題を国民全体に開示し先読みして、先手を打っている。国民の自分たちのことは自分たちで決めるという自治の精神と、発達した民主主義を行使し、国や政府の人が国民という人に信頼されている。ここが日本とデンマークが一番違う点だと思いました。
日本が良くならない原因は日本の政治や行政が不透明で本当の民主主義ではないことが一番の問題なのだと思いました。日本の議会は話し合いではなく、自己主張会に過ぎないことがよく分かります。自分たちのことは自分たちで決められるようにしないと、人もシステムも作り直さなくてはならないと思いました。