公開実験の会場が平和園というビニールハウスの農園でした。読売新聞の篠原さんの車に同乗させていただいたのですが、ナビを使ってなかなか会場の平和園にたどり着かず、少し遅れての到着となりました。今回の松園和正さんの燃焼器の実験がビニールハウス内での農業に利用できる発明のようでした。
まずは、ロケットストーブとネットで出会ってからの説明があり、松園さんが燃焼のシステムに興味を持ち始めた話から始まり、新潟の加藤さんのTLUDという燃焼システムの映像と2月に松園さんが今回の実験に備えてのプレ実験の映像を見せていただきました。そして、ビニールハウスの中にセットされた「松園式無煙突燃焼器」にいよいよ点火です。上からの点火をしたばかりのときは炎が高く上がりますがしばらくすると炎も見えなくなり、ドラム缶の中の木材に火が下に広がるように燃焼していくようです。
TLUDと比べての松園式の良さを聴いたのですが、聞き逃した点もありそうですがだいたいこういう点だったと思います。
- 煙突がない。
- 煙極少
- ビニールハウス内温度を高めることができる。(実験中)
- ビニールハウス内CO2濃度高くできる。(光合成に必要なCO2が通常600ppmgaが2000ppm以上に)→植物の成長が良くなる(早める)
- 1回のセットで6時間燃焼する。自動燃焼するので、火を見ていること(チェック回数)が少なくて済む。
- 後(あと)追加で薪が投入できる。
- 燃焼後オキができる。そのオキは次回点火燃焼しやすい。
小型の燃焼器も作られていました。
松園式無煙突燃焼器は石油を使うボイラー式に比べて、基本的に安価に作れそう。ばらして運べるので移動が可能で使用しないときはどこかに収納しておけるし、間伐材や端材が手に入る人は燃料費が安くて済むなど、ピンポイントで燃焼させたい農家さん向きのようです。ぼくには農業も林業も活性化させる、なんかすごい発明のように思えました。もっと多くの農家さんが関心をもってくれたらいいのにと思います。ビニールハウス農家さんや林業をやっている人にもっと伝わるといいと思います。
詳しくは松園和正さんへお問い合わせください。
〒819-1311 福岡県糸島市津和崎313-19
鉄工士 松園 和正
メール and39696@nifty.com
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