原子力エネルギーはまだコントロールできる技術が確立していない。しかし、僕たちはよく知らないうちに日本の電力の30%を原子力エネルギーでまかなっている。
この「知らないうちに」お金を儲けるために、原子力発電所を作ってしまった。最大の問題点は放射能の捨て場所が無く、核燃料は10万年も管理し続けなければならないということ。つまり、僕たち大人が30年間電機を使うために、その後の10万年後の子孫までずーっと廃炉と使用済み核燃料の管理責任を負わせ続けるのだ。しかも原発一個を廃炉するのに4兆円かかる(デンマークで1982年の原発を推進するかやめるかの国民投票したときの試算による)。日本の100個の原発を廃炉したら400兆円かかるということになる。
人間が作った建物はいずれ壊れる。壊れないものなんて無い。放射能がいったん地下水を汚染すれば、その地下水系の水は全滅する。その水系に住む人は安全をえられない。そして、地下水系がどういうふうに流れ、どこでつながっているか全く分かっていない。しかも、地下水が地表に出てくるまでに何年何十年何百年かかるかもしれないのだ。水源の泉で吹き出している水が何十年前に降った雨かわかっていない。地球は動いている。地中だって。マントルの上に地殻が浮いているだけだ。そして、一度汚染水が混じってしまえば、水も飲めないし、農作物を汚染していく。水と食糧がどれだけ大切なものか日本人は自覚していない。
原子力をコントロールできるように研究をすることは良いと思う。しかし、廃炉費用がコストに合わないこと、核燃料の捨て場所が地球上どこにもないこと、使用済み核燃料や廃炉の安全な管理を10万年も子孫に強いること、水や食糧を汚染し続ける原因を作ることなどを理由にデンマーク国民は原発を辞めることを決断した。デンマークの風力発電は国内発電の約20%を占めている。日本の電力会社が電力市場を独占している限り、自然エネルギーの開発は進まない。そのためには、電力を人任せにするのでなく、国民自体が賢くなって、自治体ごとに発電能力を持つ必要がある。
早急に国民投票で原発推進か、反対かを図るべきだ。日本の国民が近年のお金より未来の子孫の命の安全を選ぶことを期待している。
本当は日本をどうするというビジョンを一国民同士が話し合えるチャンネルをグーグルかヤフーで作ってくれたらと思う。国会議員やマスコミがこれだけ日本のお荷物になっている以上、国民が独自に本音で意見を交換し、地方同志が助け合う日本の未来を作るべきときに来ている様に思う。
日本を再生できるアイデアや方法は必ずあると思う。
また、えらそうなことを書いてしまった。しかし真意だ。