きのうの早朝、ヨーロッパチャンピオンズリーグ決勝戦バルセロナ(バルサ) VS マンチェスターユナイテッド(マンU)の試合を中継していた。前半の途中から観た。
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試合はバルサが66%以上のボール支配率を維持して、マンUの選手はボールに触れられず、ファールするか、立ちすくむしかなかった。それくらい、バルサの攻撃は素早く、正確で、執拗だった。おそらく、体格的に近い日本チームの見本となるチームなのだと思う。
バルサチームの選手は小柄な選手が多い。しかし、脳の運動野が凄く発達しているのだと思う。人間の器官で一番エネルギーを消費するところは脳だ。つまり、脳を多く使うことで、他の器官のに栄養が少なくて、小柄な人は案外頭のいい人が多いのかもしれない。
マンUの大柄の選手が長い足で1歩動かす間に、バルサの選手は2歩動かしている感じだ。だかパスを受け取る選手は一度ボールを受け取る前に周りを見てボールを的確に受け取り、敵のディフェンダーがやってくる前に的確にボールを次の見方にパスを出せる。つまり、状況を見て次に何をすべきかを判断し、なすべきことをなす。これを瞬時にやってのけられるプロ集団なのだ。敵より先に動き出し、敵に考える暇を与えず、出し抜いていく。しかも常に攻撃の手をやめない。最後のほうではマンUは動けなくなっていた。
バルサの選手たちは基礎技術ができていて、パスは正確で、パスを出すのも受け取るのもうまい。ドリブルもうまい。足にボールがまとわりついてくるみたいに、方向を自由に変えられる。静から動への切り替えの速さで、長身の敵を置き去りにしていく。しかも、体の入れ方や常に動きながらの状況判断で、的確なスピードで敵の隙間にボールを通していく。体を張って、倒されても倒されても立ち上がり、また敵に向かっていく。監督の立てた戦略を理解し、自分の役割をチームのために、身を削りながら闘っている。今回のファールをしない、バルサの美しいサッカーは芸術だと思う。早朝に興奮して感動していた。
今のバルサはなすべきことを理解したプロの個人がチームのために自分の能力を発揮し、勝つという目的を達している。これが組織の理想だと思う。
今の政治や行政の人がバルサを見習ってくれたらと思う。今の政治は現状分析がまったくできていない。だからやるべきことが分からなかったり、決められなかたりする。だから何も出来ず、新しい問題が発生してくる。それで問題が多すぎて溜まっていく一方で動けない。
だから、総合的に状況を観れる人を現場に送ることから始めるべきだ。監督はその現場に派遣した人間に権限を与え、派遣された現場の担当者は、素早く現状を分析して何をなすべきか現場から本部に知らせ、優先順位をつけてスピードをつけて、解決していくのだ。今は非常事態なのだから、猛スピードで対応すべきなのだ。
暑い夏が来て、何もなされず絶望して、自殺する被災者を出さないためにも、仮設住宅建設と義捐金の支給を急いで欲しい。
またこの梅雨を農地の汚染回復対策に利用できないか知恵をしぼってなんらかの活動をして欲しい。素人考えだが、山に近い上流から、雨水で田畑の塩を海に戻すことが、一番ふつうのやり方に思えるのだが。自然災害を自然の力で出来るだけ早く直すのが、自然だと思うのだが。たぶん当分、国は何もしないと思うので、農家や自治体と大学や学者とボランティアで何とかしたらいいと思う。台風も大型化しているわけだから、台風で田畑をの減塩方法を考えて、対処方法の開発を前倒しでやるべきだと思う。
梅雨をチャンスに!!