東海道線特急列車に、
「さくら」そして「つばめ」が、
京都と東京間を、
8時間かけて走り抜けていた時代があった、
新幹線となって3時間、
昔には、
富士山が見えたかどうかが、
列車の旅の一つの話題だった、
今では一眠りする間もなく到着する、
その富士山、
富士川の鉄橋の向こう、
実に雄大、
裾野に富士市が広がる、
富士山空港の近く、
牧之原台地の茶畑、
深い緑が心を安らげる、
そして浜名湖、
ウナギの養殖池も、
すっぽんの養殖池も今では消滅したかのよう、
でもうなぎパイは健在、
湖はどこまでも昔のまま、
青い海が輝く、
揖斐川の滔々とした水、
とろける様な水面に驚く、
突然、
平野に靄が覆う、
幻想的な世界が広がっていく、
何と素晴らしい自然との出会い、
やがて現実の世界に戻る、
列車はひたすら走り続ける、
深い緑の川淵を覗き見ながら、
関ヶ原を通過、
御花畑の伊吹山、
やがて京都に滑り込む、
欄干に、
赤蜻蛉を発見、
会議が始まる、