春の嵐が過ぎ去り、
穏やかな陽射しが地に溢れると、
一気に気温が上昇してくる、
夏日が各地に現れる、
茹だるような暑さが来ないうちに、
穏やかな陽を満喫、
春は蒲公英、
近頃では西洋蒲公英が一年中咲いている、
それでも今の時期に見る蒲公英は、
菜の花とともに日本の春の原風景となる、
白い蒲公英には独特の雰囲気がまとう、
繊細な花びらが太陽の光線を思わせる、
このような時期にこそ、
木道を歩く足も軽やか、
桜木は葉桜となり木々の中に溶け込む、
雲により陽射しが陰ると、
冷たい風が吹き抜ける、
自然の変化の動きに驚かされる、
水の中に生える灌木も、
緑を取り戻す、
沼の水面にハスの若葉がぽっかり浮かびだす、
これがと思う色合いと形、
杭の植生密度が濃くなる、
朽ちた切り株にも新芽が育つ、
楓の木の下には、
実生一年生が幾つも見える、
この新芽は何だろうか、
春は忙しい、
こと時期だけの姿が、
この時にはある、
この花は何、
「一人しずか」が時を待つ、