港横浜に三渓園、
秋の深まりに寺社は静まり返る、
蓮の葉なお青し、
尾花が銀色に輝きだす、
睡蓮池の水面は静まり返り、
周りの木々を写す、
日中の暑さも去り、
朝夕には、
肌寒さを覚えることもある、
大門を通り、
白壁の築地塀と緑の楓、
白壁に緑の苔が染み、
さらに奥に、
石畳がいざなう、
母屋の玄関に至る、
回り込むと、
奥屋敷には雨戸が、
池に面した建物には、
ガラス戸に日が差し込む、
意匠を凝らした石段、
朽ちた切り株が、
せせらぎを渡る橋、
何時もの楼閣、
川瀬が涼しさよりも冷たさを誘う、
邸に鑓水が走る、
そこかしこに茶室、
萩が零れる、
アザミに黒揚羽、
ここでも出会う、
シラサギの優美なしぐさ、
こちらは、
日向ぼっこ、
秋が去る、