朝ぼらけ、
丘に太陽が動く、
やがて雲間に、
一日が始まる、
巨木のシルエットから物語が聞こえる、
キャンパスの木々から陽が零れる、
木々に囲まれたハインズ記念庭園、
木々の蔭となり静かな佇まいとなっている、
柔らかな花びらの薔薇がひっそりと咲いていた、
木の蔭に、
数日前には、
細かな蕾を宿していたのに、
今日には、
自然の動きに、
宇宙の動きすら感じられそう、
快晴の下に、
校舎が輝いて見える、
グラウンドの向こうの森に歩く、
大公孫樹、
大地にすくっと立ち、
枝は天に向かう、
木の下には、
初春に土から覗いていたフキノトウが、
黄緑色の葉が大地を覆っている、
ブリテンホールの裏側、
建物に沿って楠木が並ぶ、
見上げれば、
天の隙間が、
誰も居ないキャンパスの朝、
まっこと異次元の世界があった、