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たまちゃんが当会に保護されたのは2005年5月のことでした。
さいたま市の8匹の野良猫の不妊手術の依頼がありました時に捕獲して、野良猫なのにとても人慣れしていた猫だったのでそのまま保護することにしました。
保護するだいぶ前に交通事故に遭った為、心ある方が入院させたことがあり、その時は不妊手術をしないで元の場所に戻してしまったのだそうです。
2009年2月4日、エイズ発症と腎不全のため亡くなりました。
保護当時は推定3歳。享年7歳でした。
20~30年前とは違い、外に暮らす猫を取り巻く環境は劇的に悪化しています。交通事故の危険性に加え、エイズ、白血病という伝染病の恐怖にもさらされているのです。
猫エイズ(猫免疫不全ウイルス感染症:FIV)は1980年代半ばにアメリカのカリフォルニア州で発見されたそうです。ご存じのようにワクチンはあっても、発症した際の特効薬はありません。発症したらほぼ100%死んでしまうのです。
愛猫をそのエイズの恐怖から守ってやるのに一番有効な手段は避妊去勢をして室内飼いをすることです。
人間主導型環境の中で増え続け、過密化によりエイズキャリアの猫との接触(咬傷をともなうケンカなど)でどんどん感染の輪は広がって行きます。
エイズでさえなければ里子に行けていたかもしれないたまちゃんの様な不幸な猫を作らない為にも、もっと深く現在野良猫達が置かれている劣悪な環境について認識して頂きたいと思います。
身を持ってそれを訴えてくれたたまちゃんの死を無駄にしない為にも・・・。
合掌