もも太郎くんの病理組織学的診断書の結果です。
昨年12月31日、もも太郎くんが手術した検査結果が陰性でした。
受付日、2017年1月4日 ・ 報告日 2017年1月7日 ・採取日 2016年12月31日
歯肉腫瘤
( 診 断 ) 増殖性、リンパ球・形質細胞性歯肉炎
( 所 見 )歯肉腫瘤:16×6×6㎜大の腫瘤は、肥厚した歯肉粘膜によって覆われています。
粘膜を構成するケラチノサイトに異型性は認められません。粘膜下組織においては、多巣性かつ軽度の形質細胞
およびリンパ球の漫潤が認められます(写真、手術の5日前12月26日のもも太郎の様子です外から見ると全く分かりません。)
(付 記)この病変は、非特異的であり、局所の刺激・外傷そして二次的な細菌感染に対する反応に一致します。
好中球ではなくリンパ球や形質細胞が主体の炎症は細菌抗原による免疫刺激を示唆。提出標本上、腫瘍性病変は認められません。
切除により根治が期待されます。口膣に生ずる腫瘤状病変は、本病変のような非腫瘍性・良性のものから各種の肉腫(線維肉腫、
骨肉腫)、癌腫(扁平上皮癌等)、早期発見・切除および病理組織学的検査が必要です。
※上の写真は、獣医さんが麻酔をかけた後に口の中の状態を写真を撮って見せてくださいました。
こんなにも大きな肉腫のような物が出来ていたなんて本当に驚きでした。食欲もあり、いつもと同じでしたが
2週間くらい前~上口より5㎜ほどのイボのようなものが見えました。ボランティアさんや誰が見ても気ずかない程わかりませんでした。
もも太郎に触ることが出来ないため、口の中にこんなにも大きな物が出来ていたなんて本当にショックでした。
全部切除していただきましたので本人も楽になったかと思いますと良かったです。
さわれる犬、猫たちは今後獣医さんに行った時、必ず口の中も良く診ていただくようにしたいと思いました。