『ダ・ヴィンチ・コード』(3)を読み終わった。西洋のキリスト教史を面白く勉強している側面もあるな、と思った。聖杯を探し求める仲間だと思っていたリー・ティービングが実は「黒幕」の導師であったこと、追及はパリからロンドン、ウェストミンスター寺院のニュートンの墓へ、そこで万有引力の法則に因むAPPLEの五文字の解読に成功した主人公ロバート・ラングトン、ここでリー・ティービングが馬脚を現して逮捕、ラングトンとヌヴーは、紙片に従いスコットランドのROSLIN礼拝堂へ、そこでヌヴーは思いもかけず知らなかった祖母と弟に再会、結局、紙片に記された場所とおぼしき所に行くが、ヌヴーの祖母から「そういうものはここにはない」と言われ、ラングトンはヌヴーと再会の約束をして別れパリに戻る。最後にキーの詩の「聖杯は古のロスリンの下で待ち その門を剣と杯が庇い護る 匠の美しき芸術に囲まれてよこたわり ついに星の輝く空のもとに眠る」のことを考えていて突然ひらめく、ロスリンとはパリにある古い子午線ではないか、剣とはルーブルのピラミッドではないか、杯とは同じく逆ピラミッドではないか、ルーブルは確かに匠の美しき芸術に囲まれている・・。結局、謎の暗号を書いて、殺されたルーブル美術館長にしてシオン修道会総長であったジャック・ソニエールの殺されたその場に戻ることになるのである。良くある「手」と言ってしまえばしまいだが、短いプロットを105とエピローグで構成する手際よさは流石だ。もう一度、ノートをつけて読んでみよう。知らなかった西洋史に近づけるかもしれない。
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