西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

『ダ・ヴィンチ・コード』解説より

2006-04-20 | 生活描写と読書・観劇等の文化
博物学者の荒俣 宏さんが『ダ・ヴィンチ・コード』解説を語っている。そのなかで、そうなんだ、と思った一つをメモしておきたい。「中世以後のカトリック支配圏にあらわれた社会構造をみてみますと、貴族や知識階級は、より深く世界を理解しようとして、科学や魔術にほうへ傾倒していくことが多く、また逆に最下層といえば、古いヨーロッパの伝統をになった母系社会の暮らしと、土地の農業神を信仰する古い生活とを、継続させていました。いわゆるカトリック(異端思想でない正統思想)を信じていたのは、中間層である一般市民です。・・」
シオン修道会は、知識層の異端であったのか。その総長でもあったアイザック・ニュートンも自らは結婚もせず敬虔な信者として神のいう調和ある世界の法則を見つけるという目的で万有引力を発見してしまったのだ。歴史の弁証法であろう。関連してカントとヘーゲルの観念論同士の真剣な対立から、思わず唯物論が顔を出す,と言った人もいたっけ・・。

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