西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

パリ・アパルトマンの窓からの風景

2005-11-23 | 住まい・建築と庭
これも都筑 清さんの写真から拝借した。パリのアパルトマン窓からの一般的風景は、こんなのかな、と思う。パリ市内20区の居住空間は、殆どアパルトマンだから、一般にアパルトマンからはアパルトマンが見えるということになる。これでは、私の窓からのありうべき風景仮説が成り立たなくなる。大体、ロンドンでは、低層住宅も多く、外に並木も多いので、「樹木の緑が見えること」という私の仮説根幹に大体あてはまる。このパリの「困難」を切り抜けるのは、人間は動物である、つまり一般に好きなところに移動できる、ということである。パリっ子は、こんな風景ばかりでは息が詰まってくるかもしれないので、セーヌ河畔に出たり、ブローニューの森に行ったり、更に遠出で自然に触れようとしているに違いない。名工大の服部千之先生は、時々スイス・アルプスに出かけて英気を養っておられた。当時(1970年頃)は、人工都市の計画者がなんで遠いアルプスまで行くのか、と「不審」であったが、最近ようやく「空間滞在のバランス理論」が分るようになってきた。(写真は、都筑清さんのブログ写真から)

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