西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

「アフリカ・ルネッサンスの今」川端正久さん

2008-05-03 | 時論、雑感
今朝のラジオ「深夜便」で龍谷大学教授 川端正久さんの「アフリカ・ルネサンスの今」という話を聞いた。8億人の人口、21世紀はアフリカ・ルネッサンスの時代ではないか、と言う。(川端さんは、京大卒、私より3年ほど若いか) 人類発祥の地・アフリカは、我々人類として大事に思うべきだろうな。

政治の形としては、一つのアフリカーアフリカ合衆国ーの方向と言う。その前提の民主主義もヨーロッパ・アメリカ流の民主主義を押し付けてもうまくいかない。その点、アフリカに植民地を持たなかった日本は客観的にみれる、アドバイスできるのではないか、とのことだ。

経済では、鉱物資源などを先進国は狙っているが、やはり自主的開発、活用が大切だが、それが良く見えていない、と言う。食料も自給の方向を取るべきだが、先進国からの「援助」という形があってうまくいっていない。この点では日本自身が自給率低いので余り大きなことは言えないとのことだ。日本政府は「アフリカ開発会議」を5年ごとに開いており、今年も横浜であるが、日本の政策を前面に出さないことと、NGOを正式参加者と認めていないのは問題では、と言う。
人口の伸びが年3パーセントなので経済成長率は年7パーセント位でないと全体が成長しないと言う。

最近、内紛で大量虐殺など起こっているが、Early Warning System(早期警戒システム)で、国連等が事前に動いて抑えるべきだし、出来たはずという。まあ、紛争によって儲ける武器メーカーが出てくる限り中々紛争がなくならない。

私はアフリカへは、8年前、国際家政学会がガーナ大学で行われた時にガーナに1週間ほど行ったきりである。雰囲気、体感としては、中々大変と思った。

アフリカと日本、アフリカと世界、これらを正常な関係に持っていき相互依存を両者にプラスになるようにもっていくこと、これは21世紀の大きなポイントの一つだな、と思った。

5月24日(土)25日(日)と龍谷大学・深草学舎で「日本アフリカ学会」がある。
http://www.jaas2008.fks.ryukoku.ac.jp/symposium.htm

(写真は、川端正久さん)

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