西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

墓地と墓(8)父の墓

2005-08-01 | 生活描写と読書・観劇等の文化
父の墓は、事情があり、金沢の卯辰山・専光寺ではなく加賀市・大聖寺の慶徳寺(きょうとくじ)にある。父の先祖は、元々、前田・金沢藩の支藩である大聖寺藩の藩士である。私は幼稚園に入る前に母方の養子となり、母方の西村姓になったし、その後、父母が離婚し、父の生活拠点が東京になったので、私は父と継続的に一緒に生活することはなかった。その父が83歳でなくなった。勿論、葬式や法事には出席した。父のお骨は郷里の大聖寺に帰った。ところが、その慶徳寺(きょうとくじ)の墓というのが、いわゆるマンション式の墓である。お参りに行くと、お寺さんが「墓」ロッカーの鍵を開けてお骨壷を出してくれる。それを、そのままでも良いし、お寺の仏さんの所に持っていって参っても良い。
こういう時代、墓地の土地に限度があること、管理を永続的にするのは大変なことを考えると、こういう父のようなやり方も、ある意味で合理的だが、私はどうすると聞かれれば、自分でデザインした墓に入りたい、と当面答えることにしている。

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