西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

でも暮らしいい

2005-09-11 | 言語・字・言語遊戯
学生と議論していて「民主主義は、多数決の原理と共に少数意見の尊重もある」と言ったことがある。僅かな漁民が、国民の動物性蛋白質の半分を支えているとすれば、重要な働き手だし、国土の7割を占める山地森林を僅かな林業労働者が支えているとすれば、それも国民全体にとって国土保全の意味で重要な働き手と言わねばならない。
でも往々にして多数の都市住民の意見が多数とて農山漁村の住民の意見が切り捨ててられるが、良い訳はあるまい。今度の小泉さんの「郵政民営化」の議論を聞いていると、郵便局が沢山ある都市住民のエゴの面も感じられる。たしかに、それを煽れば票は集まるかもしれない。しかし、過疎では郵便局一つなくなれば住民に大打撃だろう。彼等がいてこそ食糧や国土が全体としてまもられていることを時間がかかっても理解し相互交流する必要があろう。民主主義、デモクラシイは苦しく時間がかかるものである。「でも暮らしいい」のだ。

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