西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

住む、棲むそして澄む

2009-05-09 | 住まい・建築と庭
過去の「住むと棲む」のマイブログ:http://blog.goo.ne.jp/in0626/s/%C0%B3%A4%E0

今日、ある研究会で、自宅でシロアリ対策の工事をする話をしたついでに、人間以外の動物が家に「棲む」ことについても話をした。家は、「人が主」と書く「住む」ものであるだけでなく、他の動物も寄り付き「棲む」ものでもある、と。

ペットの犬や猫は身近に見える事例も多く分かりやすい。

燕やヤモリも家に寄りつくが、それは子育ての巣をつくったり、家に群がる小さな虫を餌にするためだ。燕は、人間が身近にいると、例えば蛇などから子供を守れると知っている。

人間にとってひどい害はないが、糞が頭や洗濯物にかかるのは迷惑だ。

そして、最後は「澄む」である。「明窓浄机」の間に端座して「瞑想」するのは「常軌」を逸する訳でなく、確かに心が「澄む」ことに通じるのではないか。

「すまい」を考えるとき、表面的に人間の住むだけでなく、身近な動植物と棲むこと、そして体が楽なだけでなく、心が澄むことまで考えに入れることが大切だ。

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