西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

平城京、平安京的な都市づくり

2011-07-22 | 地域居住学
平城京、平安京的な都市づくりと言うと、今から1200年以上前のことで、現在の「都市づくり」には全く無関係、という捉え方もあるだろう。

だが、「歴史は繋がっている」という根本的認識に立つと、平城京、平安京の東西南北の道路システムで町が区切られるやりかた、それによって道路に囲まれる「敷地」が四角く沢山生みだされること、これは「余裕をもった」「redundanncyある」空間計画である。防災都市計画でもある。

まあ、こういう当面の「無駄」も含みつつある「都市づくり」は、未来型のやりかたでもある、と思う。こういうことをやるには強い権力の集中が必要だ。

江戸時代、明治時代には、そこまで強烈な権力集中が難しかったので平城京、平安京的「都市づくり」が無理だったのだろう。

次の国民主権の集中した時代があるとすると、ひょっとして平城京、平安京的「安全・安心」の都市づくりが可能となるかもしれない。