先週までの汗だらだらの天気と打って変わっての涼しい天気。それでも風のない空気だとまだ汗ばんだり。しかし流石夜中にはうす寒く感じるようになりました。毎年のことながら、年末の3か月のいうものは一年のサイクルで忙しさもピークとなります。被官様の狐、干支、年末に向けてのもの様々に型抜き、素焼きの繰り返し。合間に近所の工事現場から土をもらってきてプールする。粘土を切らしては大変なので水簸(すいひ)の作業もして沈殿を繰り返す、、。
いつもと変わらぬ窯出しの風景。中身は被官さまの狐とほんの少しの福助お福。これを出してから、焼きを待っている乾燥中の人形があまたあります。夏場の窯の余熱はただただ汗を呼ぶものですが、天気が秋冬になってくるとありがたいものになります。この窯のとなりにトイレがあり、夏場はトイレで汗をかきますが、これからは夜中に暖房のように暖かく感じられます。そういえば、この窯で焼芋もできます。せっかくのいい天気なので「奥山に 紅葉踏み分け なく鹿の、、、、」の猿丸太夫のような景色のところへ行ってみたくなりますが、どうも現実を考えると、できるだけ型抜きをして貯めていかなければ、、という気持ちになってしまいます。