東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

元日の朝

2016-01-01 17:28:40 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 新年明けました。今年もお付き合いご指導よろしくお願いいたします。

昨夜はカウントダウンを待たず就寝したのですが臭くて眠れませんでした。それよりも十五夜さんが心配でした。明けて歩くのは旧・東海道・品川宿です。

目指すは品川千体荒神さま(海雲寺)。昨夜の続きになりますが、焼成窯の手入れをして、やっぱり窯には荒神様ということでお札をいただきにお参りしようと思っていました。東京下町の職人さんの中でも鍛冶屋さんや鋳掛屋さん、飾職人さんなど鞴を使い火を使う人たちの仕事場には荒神様の神棚がお祀りしてあり11月頃だったか「鞴祭り」を執り行う。みかんをお供えしたり隣近所の子供にも配ったようなことを聞いたり読んだりしたのですが、窯業関係の場合は???ちょっとわかりませんが火を使うことには変わりないので荒神様に無事安全をお願いすることで間違いはないかと思います。他に秋葉さまも火伏の神様(秋葉原は秋葉さまのある原っぱで、本来「あきばはら」と読むとか聞いたような、、竹町に秋葉神社があるし、北上野にもある)ですね。それとお稲荷さまももともとは火伏の意味合いで普及したとかいいますね。でも火といえば荒神様?

 荒神様は各家庭の台所の神様でもあるので絶対混んでいると思ったのですが案外ひっそりとしていて安心しました。このお堂貫禄ありますね。信仰の篤さが偲ばれます。おそらく荒神様の大祭が重要で混雑するんでしょうね。

 本堂の裏に見える大きな御幣。裏に京急が走っているんですが、旧・東海道沿いの仏閣って不思議と高架から見えるように作ったかのようにお堂の裏側に目立つものがあるように見えます。

 荒神様のお姿。松明に見立てた丸ランプというのがユーモラス。そして鐘楼の透かし彫、信仰が篤くないとこういうものは作れないでしょうね。

 お札をいただいてついでにすぐそばの品川寺にも寄って、。

 これも立派な濡れ仏のお地蔵様。ここは東海七福神詣でのひとつになっているようで巡っている人がいました。面白いと思ったのがこれ

 この石宝塔もまた豪勢というかかなりお金がかかったんじゃないかという、、。品川の賑わいの現れのひとつといえるでしょうね。亀が背負っているというのが楽しいです。こういう発想って昔の今戸焼の人形に見られるシュールさに通じるものがあるような、、。亀の単体もあれは、亀に浦島さんを乗せるのも納得ですが、亀に狸が乗っているのいうのがあってなんで??ってのを思い出しました。せっかく来たのだからついでにもっと、、とも思ったのですが早々に帰宅して窯にお札を貼って安全をお願いしました。

 みかんは「鞴祭り」を思い出して、ケーキは侘しいながらお手盛りです。ここに鶏の小絵馬を添えたいところです。荒神様といえば鶏。その心は鶏のとさかが炎の形に似ているから。昔の人って面白いことを考えますね。千体荒神様でお尋ねしたのですが、この近辺には現役の際物の小絵馬がないようです。今でも千住の経木絵馬屋さんがあるし、練馬区貫井でも作れれているはず。あと所沢でも作っていて世田谷ぼろ市にも並んでいます。昔溝ノ口でどこのものかわからない経木絵馬を売っている店があって荒神様の鶏もありました。どこで作られていたのか未だわかりません。赤羽にも経木絵馬を売る荒物屋さんがあったんです。

 まずは今年の無事を祈っての初詣になりました。

岩淵(赤羽)の経木絵馬→


最新の画像もっと見る

コメントを投稿