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東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

型抜き

2011-10-10 01:35:21 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

P1010295今、型抜き作業でてんてこ舞いです。

粘土2枚の割型に詰め、2枚を合わせ、暫らく置きます。その間に他の割型に粘土を詰め、時間を置いた型から人形を外し、座りに関わる部分のバリ(はみ出した粘土)だけヘラで削り取り、置いておき、空いた型に次の粘土を詰めるという繰り返しです。外した人形は何個かまとめて底以外のバリを削り取り、合わせ目をなめします。型の種類によっては、別の型で抜いたパーツを完全に乾かないうちに本体に貼りつける工程も生じるので如何に効率よく進めるか、、、。

要領の悪い人間なのでてんてこ舞いしています。来年の辰の干支もの2種類と招き狐の合計3種類をぐるぐる廻しているところです。まとめで一回の窯の素焼きで焼いてしまいたいので、少しでも早く乾燥してくれるようフル稼働で型抜きしているところです。


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8 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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ご苦労様です。 (ウリ坊)
2011-10-10 12:40:54
製作作業が佳境に入っておられるようですね。
また、今年も「装束稲荷さん」で頒布されるのでしょうか。
できあがりが楽しみです!!
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地道な作業で大変ですね。 (都月満夫)
2011-10-10 16:14:54
時間との戦い。ご苦労様です。
したっけ。
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ウリ坊さま (いまどき)
2011-10-12 01:50:53
佳境といえば佳境なのですが、本当だったらこの工程は夏の暑いうちに済ましておくべきもので、今ごろやっているのは本来では遅いのです。今まさに干支ものの絵付けに入っていなければならないのですが、どうも手際が悪くて、、。招き狐は狐の行列に間に合うようにと思っています。でもまだ最低目標数には至っていません。
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都月さま (いまどき)
2011-10-12 01:57:31
こうやって同じことを繰り返しているのは、実のところ単調な感じなのですが、早く素焼きができて、色をつけてみたい、という思いで自分を鞭打っているという感じです。とにかく今はそれぞれの種類の目標数+αを早く達成させたいとあせっています。
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これは、素人目で見ても、いずれも型抜きが大変そ... (るん馬)
2011-10-12 10:05:56
見たことの無い型ですが、復元でしょうか。オリジナルでしょうか。色がついたものを拝見するのが楽しみです。
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るん馬さま (いまどき)
2011-10-12 12:51:21
本当なら昔あった型の再現をしたいのですが、古い今戸焼の人形の辰の姿のもの伝世品、遺跡からの出土品を含め観たことがないのです。泥めんことか泥面にはあります。最後の生粋の今戸人形師だった尾張屋・金沢春吉翁が一連の干支の木彫り風に作ったものがあり、虎など知られていますが、あの手のシリーズが12年ひとまわりで完結していたか、龍もあったのか知る手掛かりもありません。出土人形でも観たことがないので、しかたなしに、自分でイメージしました。龍に「善玉悪玉」を絡ませたものと、「有卦船」です。焼いて実際色を塗ってみないとわかりませんが、手前味噌になりますが「善玉悪玉」だといかにも浅草らしいのではないかと思っているのですが、、。「有卦船」のほうは今戸焼で作られていたかどうかは別として経木製の船を作る人は浅草界隈に昔いたそうで、その上に「ふ」のつくものの形の打ち菓子を7つ乗せて祝ったということなので昔の風習としてはあったものです。こっちの型はちょっと面倒くさくて「分銅」と「福良雀」は別の型で抜き出して、本体に貼りつけています。色を塗ってみないとそれらしく見えるかどうか実感が湧きません。早く塗ってみたくてうずうずしています。
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龍に乗っているのは善玉悪玉なんですか。あらため... (るん馬)
2011-10-12 16:08:27
型抜きもたいへんだけど、彩色もなかなかたいへんそうですが、それだけに完成が楽しみです。
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るん馬さま (いまどき)
2011-10-12 19:07:19
ありがとうございます。完成する前に、手前味噌で講釈つけてしまったようですが、善玉悪玉自体、あの踊りの初演以前に「心学」ってものが流行して踊りの趣向にとり入れられたのと、観音様のご縁起の竹成・浜成兄弟の2人の漁師に善玉悪玉を見立ててあるわけです。だから趣向としては面白いんじゃないかと自分で思っていたのですが、芝居好きの方だったら読み取ってもらえるんじゃないかと思っていますが、何にしろ出来上がりがどうなるか色を塗らないとわからないですね。あの踊りは大好きなんです。本来は4変化になっているんですよね。昔、富十郎さんと現・勘三郎さんで出たときはほくほくと何回も観に行きました。遠い伝説の市村座での六代目と大和屋さん、また昭和30年代の先代・勘三郎さんと松緑さんの所演を観れるものなら観てみたいですね。
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