東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

谷中「東京キッチュ」さん

2018-08-30 09:30:03 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 谷中。「よみせ通り」の西日暮里寄り。お地蔵さんのお堂の斜め向かいにあるオリジナル雑貨の「東京キッチュ」さん。はじめてこのお店を知った頃はもっと北側、道灌山裏といったらよいでしょうか。静かな住宅地の中にありました。そのお店が谷中に移転営業されています。

 「キッチュ」(ドイツ語のkitsch=俗っぽい。いかもの。)という言葉、昭和40~50年代の文化批評なんかの文章に使われていた言葉ですが、80年代のキースへリング をはじめとする現代アートが大衆に浸透していくあたりからよく聞かれるような言葉になりました。芸名で名乗る人までいましたね。

 自転車で上野、神田、日本橋、銀座へと出かける場合王子で関東ローム層の台地にあがり、滝野川一丁目から旧・藍染川の流れの道の沿って南下しますが、駒込駅横のアンダーパスから田端駅から来る通りとの交差点「矢田橋」を過ぎ谷中へ向かう途中にあったのを通りすがり気になって中を覗かせてもらったのがはじめでした。

 キッチュなものというと、「絵に描いた幸せを具現化させたような表現とか、チープな幸せ」というイメージを個人的に抱いているのですが、お店に並んでいる商品がまた、見て思わず笑ってしまうような楽しいアイデアのものばかりです。

 「たい焼き型のお財布」ふわふわした手触りで可愛いですね。私も以前買ったのですが、可愛くてもったいなくて飾ってます。

 干物のペンケース。このシリーズには違う種類の魚のも出ています。

 富士山の形になるようプリントしていあるハンカチ類など、小鉢とかおちょこの形状を富士の高嶺の雪みたいに焼き付けてある器もあります。また実用として昔ながらの唐草模様の風呂敷も取り扱っていて、私も持っています。

 以前から店主の松村さんとお話していたことで、谷中は猫の聖地のようなところで、猫目当てに訪れる人も多く、猫をテーマとした雑貨店も複数あり、「夕焼けだんだん」を降りたところの「谷中銀座」の軒の上のディスプレーとして庇の上に猫のオブジェが並んでいますし、路地裏に入って、地元に暮らす猫さんたちにカメラを向けている人もよく目にします。谷中といえば都内有数の寺町であり、江戸の市井の雰囲気を濃く残すところ+猫の街というイメージのところですので、江戸に生まれた「丸〆猫」をお店に置かれたらどうか、、というお話をしていました。猫の雑貨といえば今では「何でもあり」な感じですが、谷中という土地で昔の古い姿の丸〆猫をお客さんたちの目に入れてもらえたらうれしいと思っていました。永いこと被官さまへの納めなどで手が廻らなかったのですが、昨日やっと数点お持ちして、並べていただきました。

 拙作の丸〆猫をお求めの方、お探しの方、谷中の「東京キッチュ」へお問い合わせいただくか、訪問されてお問い合わせください。

「東京キッチュ」さんのHPはこちら→