あっという間に10月ですね。これから年の瀬まではひっきりなしに忙しくなるのが常です。まずは浅草の被官さまの鉄砲狐を重点的に型抜きをして干し貯めているところ。実は、ここ隣の町内に借りている仕事場ではなくて、自宅の玄関先なんです。当たり前のことですが、思い立って、道具の一部を運んできて、狭いながらも自宅で作業しています。仕事場まではチャリで5分くらいで行けるのですが、雨が降ったとか疲れたなんかの理由で行動できないことがあり、自分の意思の弱さであったりするのですが、寝起きしている空間に直結していれば、ちょっとした合間にひとつでもふたつでも仕事しておくことはできる、という考えですね。作業中、疲れれば仰向けになってストレッチをする。お風呂に入るというのも気ままです。昔絵を描いていた頃、イーゼルと自分との間にひとつでも障害物があると、それにひっかかって集中できないということがありました。それと十五夜さんは、ひとり留守番は好きではないので、着替えていると、また出かけてしまうのだろうとがっかり顔されるのが辛いのですくなくとも同じ屋根の下にいる時間が増えればいくらか気持が和らぎます、
ディスプレー用のワインの木箱というのを見つけて手に入れました。これまでも拾ってきたみかんの木箱や工場の抽斗の箱とかは使っていたのですが、ワイン箱だとゆったり収納できていいです。単純に板の上に並べて、抜き出した人形の水分を吸収させることはできるのですが、ぶつかって倒したり、落ちたりということが何度もあり、木箱に収納したいと思っていたのでした。まだ新しい箱なので松の香りがします。
これから土をどんどん使うので、夏前までに水簸(すいひ)沈殿させておいた工事現場の土を石膏鉢に流し込んで給水させています。そろそろ玄関外に水簸用バケツに寝かせてある未水簸の土を撹拌させて篩にかけたいと思います。そのためにも天気が安定していてほしいです。