昨日から雨。このところ乾いていたので木々や植木にはよいお湿りですが、人形の乾燥のためには晴れてくれたほうがありがたい。相反する気持ちです。最初にやった干支の2種類はからからに乾いており、狐拳やぴいぴいなども大丈夫そう。
追加で起こした「珠取り」の大部分はまだ仕事場で陰干し中。素焼き後のやすりがけと彩色の色数の手間を考えると、ずっと乾燥を待っているより、乾いたものをどんどん素焼きしたほうがよいと判断して早速窯詰めしてみました。案外と嵩があって、乾燥中のものを含めなくとも窯は既に満杯。
素焼きのスイッチを入れ、まずは一回目の素焼き開始です。からからに乾いたとはいえ、中に多少の水分は残るものなので、炉内温度が500℃になるまでは蓋を半分開けておいて水分を逃がします。500℃を超えたら、蓋を完全に閉め、設定温度の800℃まで上げ、自然に冷めるのを待ちます。窯の稼働は一応10時間に設定してありますが、自然冷却で炉内が100℃以下に冷めるまでは蓋を開けてはいけないのでそれまでは何もできません。炉内の温度表示を何度も確認するだけです。毎度のことですが炉内の温度が高くなる緊張感もあり、ロケットで宇宙へ発射開始するような気分です。無事焼きあがってくれますように、、、。