最後の今戸人形師といわれた尾張屋・金澤春吉翁(明治元年~昭和19年)のお作りになられた今戸焼の土人形です。
この人形の型は春吉翁自ら起されたものである、と何かの本で読んだか聞いたかしたように憶えています。
それで想像しているのですが、この型はもしかすると「だるま乗り童子」の型を応用して作られたのではないか、、、??
似ていませんか?
画像の人形の型自体は春吉翁の創作であったにせよ、正面向きに熊に金太郎が跨っているという構図の今戸人形の型はもともとあったようなのです。都内の近世遺跡からの出土品中にありました。堤や相良の人形にある熊乗り金太郎の型に比較的に似ているように思いました。
他に出土品の中にやはり相良系統の人形に見られるような横方向に臥した熊に正面向きに座っている金太郎もありました。
今戸版のこれらの伝世の人形があったら見てみたいものです。