しろちゃんです。この猫さんとのお付き合いも割と古いですね。茶ぶちさんや黒ぶちさんとはあまり仲良しではなく、一匹オオカミならぬ一匹猫のように見えます。金眼銀眼というんですか?それぞれの眼の色が違います。黒ぶちさんファミリーに比べるとあまりふっくらしていなくて、毛もぺったりと寝ていて痩せて見え、何となく苦労人のように見えるんです。おしんのような、、。それだけに、ねだりをするけれど、私との距離は絶対に確保しています。しかしやたらお腹が空いているときは私に向かって直進してきて50センチ手前でUターンを繰り返します。食欲も茶ぶちさんと並んで東西の横綱といったことろです。数年前までは、彼女に5匹くらいみんな白の兄弟がいたのですが、その中に一匹が、ある大晦日の日、近くの道で車に轢きつぶされている姿を目にしてしまいました。大晦日のまさに年越しの頃、階段の下で残りの兄弟が集まっていました。お通夜だったのだと思います。以後暫くの間、そこの道を通ることができませんでした。現在彼女の兄弟は1匹だけ目にします。昨年彼女は5匹の赤ちゃんを授かりました。4匹の白と1匹の黒とらです。みんなでよく私の部屋に乱入してきたものですが、黒しまちゃんも姿を見せなくなり、両目が金の子と両目が銀(青)の子だけになりました。
仕事場の外でくつろぐ黒ぶちさん。出入りのお客さまの中でもVIP待遇の猫さんです。仕事場の中にも指定席があり、ご自分でも、その位置を認識なさっています。彼もまた、冬場の閉ざされた室内は苦手なようで、このところ、部屋までは上がっては来ません。
手前に見えるのは工事現場からもらってきた土で、スーパーの袋に入れて積んであるのですが、ご近所の野良さんたちが、戯れに爪を立てるので、いつの間にかボロボロになってしまいました。現在、粘土を精製するためのぱバケツは飽和状態な上、この寒さの中での水いじりはとてもきついので、暖かくなってから再開し、中身を回転させようと思っていますが、敗れた袋からこぼれる土は増すばかりです。
黒ぶちさんは茶ぶちさんとはファミリーで、一緒にいらっしゃることも少なくありません。夫婦なのか、親子なのかわかりませんが、声のきれいなこと、お客様の中で随一です。人なつっこさも一番。同時に気高い感じがするのも随一です。ちょっと太ってきたような、或いは寒さで毛を立てているのか、ぷっくらとしてきました。
人形を作っている仕事場の周りにはたくさんの野良さんがいて、お馴染みになっています。温かい季節には、窓や扉を開けているので、部屋に入ってきて、おねだりしたり、休憩する猫さんもたくさんいます。
冬になると窓も扉も閉め切って、暖房をつけているので、そういう閉ざされた空間は苦手なのでしょう。中に入りたくないようです。
それでも扉の外や、窓越しに私へアピールしてきます。
今日一番のお客様は最古参の茶ぶちさんです。彼女はお客様の中でも最年長でしょう。歳をとってくると目の周りに目張りを入れたように目つきが鋭く、夜に出会うと妖気のような雰囲気さえ感じさせます。
しかしなかなか積極的で気高い性格のようで他の猫さんよりも食膳につく順位も高いように見えます。おねだりのしかたも尻尾の絡めかたも堂に入ったものです。
部屋には入りたくないので、扉の外へお食事をお出ししました。