おはようございます。 生き生き箕面通信1633(130613)をお届けします。
・「強い国」か「賢い国」か――「脱米」で自立した国をめざしましょう
作家で精神科医のなだいなださんは、亡くなる前(今月6日逝去)に「自民党のスローガン『強い国』に対抗できるのは『賢い国』しかない」と言っていたそうです。コラムニストの天野祐吉さんが本日6月12日の朝日新聞朝刊コラム(15面)にそう書いていました。
天野さんは、安倍首相が強調する「強い国」については、否定的です。「安倍さんは、先日のフランス大統領との共同声明で、原発技術の共同開発を進めるとか、原発の輸出や武器づくりにも協力してあたるとか、威勢のいい発言をしていた。が、驚くにはあたらない。原発も武器も『強い国』には必要なものばかりだ」
「まず、『強い国』になるには、最先端の武器をそろえるお金がいる。それには強引な経済成長が必要である。それには原発の再稼働が欠かせないというのが、強い国の宰相の考えなんだろう」
「それにくらべたら『賢い国』になるためには、とくにお金はいらない。知恵と品性があればいい。そんなことをいまの政党の求めても無理に決まっているじゃないかと、決めつけることはない」
「なださんが望んだように、原発問題や改憲問題で手を組める野党が、共通のスローガンで戦うのもそのための第一歩となるだろう。『賢い国民は賢い政党を選ぶ』となださんは言った」と、締めくくっています。
これを参院選での大阪選挙区に当てはめてみると、「賢い政党」がねえ、なかなか手を組もうとしませんねえ、困っちゃう。定数4をめざして、野党の民主、共産、それに一応野党の方に分類されている維新(実質、自民の補完政党)もそれぞれ候補者を擁立しています。定数4のうち、自民、公明がそれぞれ一つずつ議席を確保すると見られ、残り二つをどこが占めるか。維新の地元が相対的に有利。すると最後の一つは?
野党が手を組んで統一候補を立てる「オリーブの木」構想が懸命に模索されましたが、結局不成立に終わり、それぞればらばらに闘うことになりました。
ただここへきて、「オリーブの木」の考えを引き継ごうと、藤島利久さんが無所属で立候補を表明しました。生活の党や社民党に推薦依頼を働きかけています。
藤島さん自身がネットの「阿修羅」に投稿した立候補の主旨は、「原発なくても電気はたりる!」というスローガン1本に絞るとしています。そして、「オリーブの木構想は素晴らしいものだった。オリーブの木を造るには畑の土造りからだ。間違ってはいない。もう一度基礎(民意の醸成)からやり直しだ」と、語っています。
また、「維新のウソ」も暴くそうです。維新とは徹底的に闘うと表明しています。
「賢い国」を創るには、これまでのようにアメリカのいいなりから脱却することが先決です。自分の国の方向は自分で決める自主独立路線が欠かせない。どうしてもか賢くならざるを得ません。
「賢い国」として自主的な道を歩むためにも、今回の参院選は極めて重要です。安倍首相の”めくらまし政策”に惑わされず、マスメディアがたれ流す偏向した情報に惑わされず、私たちは自分の頭で考え、日本のとるべき針路を選択したいものです。