生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1590 ・「安倍晋三と朝日新聞の不適切な蜜月」と、朝日紙上に

2013-04-30 07:03:25 | 日記

おはようございます。                                                                生き生き箕面通信1590(130430)をお届けします。

・「安倍晋三と朝日新聞の不適切な蜜月」と、朝日紙上に広告掲載

 ちょっと目を引く広告が本日4月30日の朝日新聞に掲載されました。週刊ポストの特大号(5.17号)です。大きなスペースで、「安倍晋三と朝日新聞の不適切な蜜月」の見出しが目を引きます。小見出しには、「憲法改正でもTPPでも批判を封印」「社長と政治部長が相次ぐ会食で”接待”」「『朝日読まない』はずの総理が『あの記事イイネ』」「『慰安婦追及記者』はいまや”閑職”に」が並びました。

 本日発売だから、朝早くこのブログを作っている時間にはまだ読めていません。しかし、内容は小見出しから容易に推測できます。朝日の紙面がこのところ、政権寄りになってきていることをお感じの方は少なくないので者ないでしょうか。朝日は、憲法96条の改定には「慎重姿勢」を見せていますが、TPP(環太平洋経済連携協定)には積極推進の立場を鮮明にしています。消費増税でも、これが朝日の紙面かと疑うような政権寄り(財務省より)の紙面でした

 安倍首相との会食は、木村伊量・社長が今年2月7日に帝国ホテルの中国料理店「北京」で、曽我豪・政治部長は読売新聞論説委員長らと山王パークタワー内の中国料理店「溜池山王」で、それぞれ親しく話す機会を持ちました。総理との食事の席で、面と向かって批判をすることは普通さけるものです。勢い、おべんちゃらになります。せいぜい、「こうすれば、世論を味方につけられますよ」という”アドバイス”でしょうか。いずれにしろ明確なのは、政権運営の広報対策での巧妙争いです。

 だから、「私は朝日が嫌いだ。朝日は読まない」と、普段公言している安倍氏が、「あの記事イイネ」とほめる。その記事が書かれた方向が、「総理お墨付きの推奨記事」という位置づけです。そして、朝日が一時売り物にしていた「慰安婦関連記事」はすっかり姿を消し、担当記者はいまや”閑職”に追いやられ、記事を書いてもボツにされているようです。

 時の政権にべったりのメディアが幅を利かすようになると、ロクなことはありません。戦時中にはすべてが大政翼賛新聞になり、戦争は「勝った、勝った」とウソの大本営発表を流し続けました。あるいは、「一億総火の玉」「鬼畜米英を倒せ」「ほしがりません勝つまでは」と、大キャンペーンを繰り広げました。メディアは、国民を悲惨な状況に追いやる積極的な役割を果たしのです。その総括は、まだ十分になされていません。だからまた、性懲りもなく政権寄りの広報紙に成り下がることに何のためらいもないのです。

 週刊ポストは、「権力を批判できない新聞なんて!」という見出しも立てています。読売、日経、サンケイ、毎日も、安倍政権を「持ち上げ競争」しているのが実態です。

 ただ、この広告に関する限り、朝日は掲載に手心は加えていないようです。その点ではフェアと言えましょうか。読売なら、同じように批判する見出しは、掲載しても目立たないように、小さくさせるでしょう。まあ、読売に対しては、いまさら「権力を批判する」論調を求めるなら、それこそお笑いになってしまいます。それほど、読売の紙面には偏向記事があふれているのですから。

 大手メディアが信用できない時代になりました。ではどうしましょうか。幸い、ブログやフェースブック、ツイッターなどの通信方法が発達してきました。「アラブの春」で、エジプトなどの独裁政権を倒した陰では、新しい通信技術を駆使した人々のつながりが大きな力を発揮しました。

 私たちもこの新しい通信技術を使いこなすように努力し、つながりを広めたいものです。