おはようございます。
生き生き箕面通信1208(130330)をお届けします。
・国民新党の分裂は政界再編の始まり――国民の事を真に考える
政治家は?
国民新党の亀井静香代表が野田首相との昨日3月29日の会談で、
「消費増税法案を閣議決定するなら、連立を離脱する」との方針を伝
えました。ただ、国民新党の他のメンバーは、下地幹郎幹事長や自見
庄三郎金融相らが亀井党代表の考えに反対し、党分裂の様相です。
民主党内の小沢グループでも、昨日段階での役職辞任は三宅雪子
党広報副委員長だけにとどまりました。政務三役などへ広がるかは、
本日の閣議決定後を待つ状態です。
しかし、いずれにしてもいよいよ本当の政界再編成が進み始めたこ
とを実感します。また、ここで真のあるべき再編が進まなければ、日本
は長期停滞・下降線をたどらざるを得ないと思われます。問われてい
るのは、真に国民の生活を考えて行動する本物の政治家の集団が
権力を持つかどうかだと思います。
亀井代表は顔は悪い。しゃべり方も好感度は低い。なにより政界
工作ばかりに走り回る油断ならぬ策士の印象です。しかし、本当は
かわいいところがいっぱいの、なかなかの政治家だと高く評価して
います。ボクの中では、小沢氏と通じるものを感じています。
一方、政権与党の主流派の立場の方が何かと居心地がいい議員も
多い。次の選挙で当選できそうかどうかが判断の第一、国民の事は
その後とする議員も大勢います。現実には、こちらの方が多いので
しょう。
世界情勢が激変する中で日本が生き延びるには、本物の政治家
が必要です。官僚政治を抜本的に改革し、国民主権が文字通り実
現する、志の高い政治家よ出でよ、という時代です。平和ぼけです
む平時は官僚任せでもやっていけますが、今は視界不良のなかを
高度な政治判断で荒波を乗り切らなければならない非常時です。
政権交代だけではダメでした。民主党にも自民党にも、官僚により
かかり、アメリカに頼る政治家があまりにも混在しすぎていました。
やはり、旧来の自民党政治につながるアンシャンレジーム(旧体制派)
と、新生日本をめざす革新派とに仕分けしなければならない時代です。
それが、政権交代から3年近く経ってようやく始まる兆しです。
明治維新から144年。「自らにプライドを持ち自立して暮らすことが
できるふるさと日本」をめざす国づくりは、まだ道半ばです。道は長く、
目標は遠い。しかし、自然を愛する日本人には可能です。とりあえず
は50年後を目標に、私たちはこつこつ行きましょう。もちろん、ぼくが
エールを送り続けられるのは、あの世からです。