生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信1183 ・私たちはこの1年、成長したのでしょうか

2012-03-05 07:04:27 | 日記

 おはようございます。
 生き生き箕面通信1183(120305)をお届けします。

・私たちはこの1年、成長したのでしょうか

 今週1週間は大震災から1年間の私たちの歩みを検証し、新たな
歩みを始めるための節目の週にあたります。まず「政治」についての
検証ですが、政治は国民の安心・安全のために力強い働きをしたの
でしょうか。

 ちなみに本日3月5日の大手紙をみると、読売新聞の一面トップは
「消費増税 自民に協力論」が主見出しです。袖見出しは「首相、解散
に含み」でした。内容は、自民党が消費増税に協力する代わりに、
野田首相は早期解散を考え始めた、というものです。まだ明確に打ち
出していませんが、「早期解散・総選挙」の風が強まり始めたことを感じ
させる紙面です。つまり、「政局中心」のごたごたが今も続いている姿が
浮かび上がっています。一方、被災地の復興は遅れに遅れています。

 朝日新聞の一面トップは、「中国国防費『公表の1.7倍』」でした。大震災
関連では、企画者もので「生きよう懸命に――各地で追悼」を紙面中央
に据え、箱で囲みました。社会面では昨日から、「生きる」という企画を
始めました。「あの日の別れは忘れられない。でも、この子のために、
自分のために、私は生きる」(昨日)とあるように、被災地の人々の前
向きの生き方をリポートするものです。

 朝日も読売も、「この1年、被災地の復興のために政治がどのような
働きをしてきたか」という観点からの点検は、まだ見当たりません。

 本来、政治がまともに機能しているなら、復興を支援する力強い手が
差し伸べられ、住む場所の高台移転や、食べていくための職場の再建、
港づくりや漁船の確保、あるいは農地の除染と作付可能地の整備など
がある程度進んでいるはずです。いくら時間がかかるとしても、1年もた
つのに、実態は本格的な復興予算が国会でようやく成立したばかり。

 民主党政権は、野田首相を始め関係閣僚も「やります。全力でやり
ます」と口先では言うものの、実際の行動がなかなか伴わない。野田
政権自体がいわば「言うだけ政権」みたいな体をさらしています。その
うえ、マスメディアも被災地の実情をきちんと伝えませんから、被災地
の人々には不満がうっ積しているようです。

 そしていま、私たちは私たち自身の政治をどうしようとしているので
しょうか。政治に対する姿勢は、私たち自身の政治を取り戻そうと積極
的にかかわる態度へ脱皮したでしょうか。問われているのは、私たち
自身の生き方そのもののようです。