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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信1204 東電の全原発が停止。文科省は「原子力安全読本」を小中校に配布

2012-03-27 06:53:49 | 日記
おはようございます。
 生き生き箕面通信1204(120326)をお届けします。

・東電の全原発が停止。文科省は「原子力安全読本」を小中校に配布

 東京電力の原発17基のうち唯一運転していた柏崎刈羽原発6号基が本日
3月26日午前零時に定期検査のため発電を停止(完全停止は本日夕)し、
東電の全原発が稼働を止めました。原発がなくても大丈夫な社会づくりへ
進む好機です。

 日本の商業用原発54基のうち、動いているのは北海道電力泊原発
3号機だけになりました。これも5月5日には停止の計画です。オール・ニッ
ポンで「脱原発」を実現する好機です。

 ところが、野田政権は、関電大飯原発3,4号基をなんとかして再稼働
させようとやっきになっています。これを動かさせなければ、日本の全原
発が今年の子どもの日からは停止状態となり、「脱原発」が実現してしま
う。そのままいけば、「なんだ、原発がなくても電気は不足しないではな
いか」と、分かってしまう。政権側は、「日本のエネルギーは原発に支え
られてこそ成り立っている」と主張してきましたから、「原発がなくても大
丈夫」なことが国民に知られるのは、なんとしても避けたい。それだけに、
大飯原発を早く再稼働させることが、大事なのです。

 ここ1,2か月は、原発に固執する野田政権と、原発のない日本を求
める人々との、歴史的なせめぎ合いということになります。

 政権側(具体的には文科省と経産相の合同プロジェクト)は、長期的
にも原発が受け入れられる風土を作り出すため、この4月からの新学期
には小中学校に原子力副読本「わくわくランド」を配ります。その数、
1300万冊。従来も配っていましたが、フクシマの事故を受けて、内容の
見直しを進めていたものです。ところが、新しい副読本も、「大きな津波
が襲ってきても、原発の機能は損なわれない」という安全PRが相変わら
ず先行。「放射能は一度に100ミリ・シーベルト以下を浴びても、それが
原因でガンになったという明確な証拠はありません」など、どこが見直さ
れたのか、といった代物です。子どもの時から、「原子力安全神話」で洗
脳する文科省と経産相の思惑はまったく変わっていません。

 一般の国民向けには、読売新聞が「洗脳役」です。事実、本日から始
まった一面企画「原発危機」は、「『40年で廃炉』薄い根拠」が見出し。
内容は「たとえ40年経ったオンボロ原発ても使い続けましょう」という
趣旨のとんでもないキャンペーンです。細野原発相が「原則40年廃炉」
を打ち出したことに、「根拠が薄い」とかみつき、「運転期間は個々の原
発の特徴を踏まえ、技術的な判断に基づいて検討するのが国際的に
共通の考え方だ」などという原発ムラの極めて偏った”識者”の言葉を
麗々しく引き合いに出しています。読売新聞が大々的に報じることで、
「洗脳」されてきた人は数知れず。その意味では、読売は、犯罪的な
政府の広報紙といえます。

 原発問題はとりわけ、私たち自身が自分の目や耳で見聞きし、自分
の頭で判断する「だまされない国民」になることが自分と子や孫、子孫
のために必要とされています。

生き生き箕面通信1205 ・平気で人をだます「東大の先生たち」――日本を壊す元凶

2012-03-27 06:50:35 | 日記

 おはようございます。
 生き生き箕面通信1205(120327)をお届けします。

・平気で人をだます「東大の先生たち」――日本を壊す元凶

 日本では、議論の共通基盤であるはずの「正義」という立場が無視さ
れるようになった、と感じていました。それは、「東大話法」がまかり通る
ようになったからだ、と気がつきました。

 東大話法は、いまや国会討論で、学会で、あるいは記者会見で、花盛り
です。その最大の特徴は、「平気でうそをつく」ところにあります。この話術
を「気持ちが悪く、しかも危険」と指摘したのが、現役の東大教授。安富歩
(やすとみあゆむ)さんという49歳の東大・東洋文化研究所教授です。「原
発危機と『東大話法』」(明石書店)という本を出したところ、大変話題にな
る一方、多くの東大教授からバッシングを受けるようになったそうです。安
富さん自身が、今週の「週刊現代」(4月12日号)で明かしています。

 東大話法に長けた人は、東大原子力工学の教授たち、東大出身の多く
の官僚や政治家たちをはじめ、日本中にはびこっています。この話術を巧
みに操る同類は、いまや東大出身者ばかりでなく、さまざまな分野で繁殖
を続けており、日本列島がおおいつくされる勢いです。

 彼らは、ものすごく優秀な頭脳を持っていて、自分がおかしく見えない
ように振る舞うことができる技術のプロ。悪事や自分の本性を一切表に
出さないようにうわべを取り繕うのに長けた人間。「うわべを取り繕う天
才たち」です。

 安富教授によると、東大話法の代表的な法則は、「自分の信念では
なく、自分の立場に合わせた思考を採用する」。つまり、信念などどう
でもよく、自分の立場が良くなりそうなものなら例え他人のアイデアでも
平気で自分の考えのように語ることができるのです。さらに――。

 ・どんなにいい加減でつじつまの合わないことでも自信満々に話す
 ・常に傍観者の立場から話す
 ・わけの分からないみせかけの理屈を使って相手を煙に巻き、自分
の主張を正当化する
 ・「誤解を恐れずに言えば」と言って、ウソをつく
 ・自分の都合のいいように相手の話を捻じ曲げて解釈する
 ・都合の悪いことには見向きもせず、都合のよいことだけに返事をする
 ・スケープゴートを仕立ててこれを侮蔑することで聞き手を恫喝し、
迎合的な態度を取らせる
 ・自分の問題点を隠すために同種の問題を持つ人を力いっぱい批判する

 頭脳明晰、成績優秀で、この話法を駆使できれば、鬼に金棒。他人を
手玉にとり、どうにでも料理できる。いま、国会では消費税増税でも、社
会保障政策でも、あるいはTPP、原発再稼働でも、この種の話術の天才、
つまり「ウソつき」が大活躍です。

 そこでは、「社会正義」という語が死語にされ、神棚に祭り上げられて
ほこりをかぶっています。

 「でも逆に、」と安富さんは、次のように語っています。「ここで『怖い』
『イヤだ』というような思いをストレートに言葉にできる人が増えれば、
逆転は始まると思うのです。実際、その兆しも出始めています。そうい
う人たちが政治家に選ばれて、大きな権限を持てるようになれば、国
は変わる。いまがその最後のチャンスだと、私は思っています」と。