生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信1202 ・野田さん、なぜ円発再稼働を急ぐのですか

2012-03-24 06:53:57 | 日記

 おはようございます。
 生き生き箕面通信1202(120324)をお届けします。

・野田さん、なぜ原発再稼働を急ぐのですか?

 野田政権は、関西電力大飯原発3,4号機をなんとか再稼働させよ
うと、またぞろ「だまし戦術」です。どこまで国民をだませば気がすむ
のでしょうか。

 原発は、いったん事故が起きるととんでもない被害が広がることが
「フクシマ」で明らかになりました。「フクシマ」は場合によっては、もっと
大規模な爆発も覚悟せざるを得ない非常事態で、東京都民が大規模
に避難しなければならないほどの事態でした。その時、命の問題を前
に、経済の問題は吹っ飛んでいました。

 ところが、大飯原発で前面に出てきたのは、「再稼働させなければ経
済が持たない」と、国民の命はそっちのけ、つまりは目の前のカネを最
優先させる経済界の発想です。日本のリーダー役を担っている連中は
ここまで守銭奴に成り下がったといえます。

 野田政権からの宣伝は、電力業界と一緒になって、「電力不足が起
きて大変なことになる。原発を稼働させなければ、電気料金が高くなる」
というものです。これに対し、大阪市のエネルギー戦略会議で座長代理
を務める飯田哲也さんは、「関電はなぜこれほど供給力を過小評価する
のか、首をかしげざるを得ない。電力会社間で融通しあえる量や、揚水
発電所の活用などを細かく詰めていれば、もっと現実的な数字を示せた
はずだ」と、本日3月24日の朝日新聞朝刊9面(経済面)でコメントしてい
ます。専門家から見て、関電の数字はごまかしなのです。そのごまかしの
論理をそのままに、野田政権は「再稼働」へ地元説得に動く。

 その地元という範囲は、福井県とおおい町だけに限りたいのが政府の
本音。大飯原発で事故が起きた場合に甚大な影響が予想される滋賀県
はもちろん京都府、大阪府などは、これらを含めるとやっかいだからオミ
ット。この「地元」の範囲も見直さなければならないはずが、ごまかしてし
まおうという魂胆が見え見えです。

 私たちは決断が必要です。原発とは手を切る、という決断です。しかし、
どうしてもこだわる人々もいます。原発が原爆と一緒だということがよく
分かっている人々です。「潜在的原爆」である原発を、どうしても手放し
たくないのです。原発ムラ(原発帝国)の陰には、核兵器を保有してい
たいという権力の闇の部分が隠されています。それを原子力発電とい
う「平和利用」という言葉で、ここでもごまかしています。

 ストレステストの第2次評価も出ていない。フクシマの原発事故の調査
もまだ終わっていない。フクシマの知見を生かす教訓もまとまっていない。
まだほとんどの判断材料が不十分な段階であるにもかかわらず、のダメ
さんは「再稼働させる」ノダ。民主党という政党は、日本の国民にとって
どんな位置付けとして歴史に記録されるのでしょうか。AIJ投資顧問の年
金消失ではだまされた方の問題も取りざたされています。原発でだまさ
れる国民は、歴史的にどのように記録されるでしょうか。次世代以降の
人々に対して、私たちは歴史的責任を果たすことができているでしょうか。