生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信1196 ・大阪市は関電を脱原発へ追い込めるか

2012-03-18 07:05:50 | 日記

 おはようございます。
 生き生き箕面通信1196(120318)をお届けします。

・大阪市は関電を脱原発へ追い込めるか

 大阪市は本日3月18日、関電に「脱原発」を求める株主提案の骨子を
まとめる段取りです。橋下大阪市長が松井大阪府知事と設置した「エネ
ルギー戦略会議」(座長・植田和弘京都大大学院教授)を開き、市が筆
頭株主である立場から、脱原発や現在の原発11基(すべて停止中)の
安全確保策、万一事故が起きた場合の賠償対策などが論点になる予定
とされています。

 まとめられた株主提案は、6月下旬の関電株主総会で審議されます。
しかし、提案締め切り期限が迫っているため今日は日曜日にもかかわ
らず会議を開き、提案のまとめを急ぐわけです。

 これに対して関電はどう対応するのでしょうか。おそらく、「電力の安定
供給のためには原発が不可欠。原発を再稼働しなければ、この夏は計
41日で電力供給不足に陥る可能性がある」などと反論することになると
伝えられています。

 つまり、株主提案は関電経営陣のかたくなな意志によって、基本的
には「拒否」「却下」「否決」と冷たい扱いになるように思われます。もち
ろん、大株主に一定の敬意を表する形をとりながらの、いんぎん無礼と
いうやつです。その場合、大阪市は、同じく株主の京都、神戸の両市と
手をたずさえて、経営陣の入れ替えに踏み切れるか。

 いま、気になっていることがあります。先日、「原発イエスか、ノーか」
の住民投票を求める署名活動が行われ、法定数を超える署名によっ
て成立しました。しかし、その後の大阪市の委員会審議では、住民投
票は行わない方向で議論が進み、3月27日の本会議で正式に葬られ
る段取りです。橋下市長は、「住民投票の経費(市の計算では4億7千
万円)がムダ」とし、その意向にひれ伏す市会議員(除く共産)たちが否
決するのです。これこそ、民主主義の否定です。法に従って署名活動
が集められ、住民の意思が示されたにもかかわらず、屁理屈をこねま
わしたうえ、「橋下ヒトラー」に「ハイル・ハシモト!」と敬礼する。

 橋下という人間は、自分にさえ脚光があたっていれば満足。自分以
外に脚光が当たると、それは認めない。自分本位のまさに「独裁者」
です。橋下氏自身、「時に独裁者でなければならない」という言い方で
すが、ヒトラーが独裁者の立場を固めていったときとそっくりの軌跡を
示しています。いまや、大阪では「橋下」と「維新の会」のやりたい放題。
すでに手に負いかねる状態になってきています。

 脱原発の進め方は、行政と住民が力を合わせて実現するところに
こそ意義があると思うのです。独裁者の橋下氏には理解できないよう
ですが……。