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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信1206 ・野田政権による「東大話法」の増税論議

2012-03-28 07:00:05 | 日記


 おはようございます。

 生き生き箕面通信1206(120328)をお届けします。



・野田政権による「東大話法」の増税論議

 



 民主党内の消費税論議は、「やはり、インチキだった」ということが明確

になりました。よりはっきり言えば、一貫して「東大話法」を駆使したインチ

キ論議でした。つまり、反対論には”丁寧に耳を傾けた”フリをし、反対を言

わせるだけ言わせておいて、時間がきたところで「一任」を取り付け、予定

通り増税のレールを敷く、というシナリオ通りの運びでした。



 

 野田首相が「政治生命をかけて(消費増税を)やる」と言ってみせ、まと

め役を任された前原政調会長が「丁寧に議論するが、決める時は決める」

と言ってきた通り、昨日(実際には本日午前2時ごろ)の合同会議で、「政調

会長一任」を拍手で取り付けました。野田首相の「いのちがけ」がパフォー

マンスなら、前原氏の「丁寧な議論」も、「一任取り付け」のためのパフォー

マンス。野田、前原両氏が先頭に立つ「増税まっしぐら路線」派は、「丁寧

な議論をした末の決定だから、本会議での採決で造反は許さない、反対

すれば除名する」と、造反に歯止めをかける布石を打ったつもりです。



 しかし、小沢一郎氏は、グループの面々に「増税の前にやらなければ

ならないことが済んでいない」と、あくまで増税反対を貫く方針を明瞭に

しています。



 今後は、政権側が明後日30日の閣議で増税法案を決定し、国会に提

出する。議論は国会の場に移り、今度は野党が立ちふさがることになり

ます。衆院は民主党の多数で押し切るつもりかもしれませんが、そもそ

もこの衆院段階で党内の造反が出る可能性は消えていません。60数名

の造反が出れば、衆院段階で増税はつぶれます。参院はもともと押し

切る数もありません。



 結局、本会議採決までに多数派工作が行われ、民自の大連立か、

民主党の分裂か、などが激しく模索されることになるのでしょう。

 

 



 振り返ってみると、「消費税は増税しません」と、選挙時に約束した公約

はどこに行ったのでしょう。「消費税の議論までやらないと言ってはいな

い」という言い分は、民主主義のルールに照らしてまともでしょうか。「社

会保障と税の一体改革」といってきましたが、社会保障については何を

どうすることになったのでしょうか。こうした肝心のことは、都合が悪いの

で無視するという「東大話法」です。ごまかしばかりの会議、その場限り

の言い逃れ説明、これらはすべて昨日取り上げた「東大話法」の真髄で

す。なぜこうなるのか。後ろで政権を操るのが、東大エリートの財務省官

僚だからです。



 しかし、東大話法、東大政治は、時代遅れで、世界にはまったく通用

しないことが、昨日ソウルで開かれた「核サミット」でも明らかになりまし

た。日本の野田首相は12か国のどの国からも相手にされず、アメリカ

のオバマ大統領とは2,3分、比較的長かった中国の胡錦濤国家主席と

もわずか5分。そんな”立ち話”の時間しか取ってくれないほど無視され、

存在感の乏しい「外交」でした。日本の首相はアメリカと、自国の官僚に

操られていることが世界中に知れ渡っているのです。なんと誇らしいこ

とでしょう。



 小沢氏は、昨日、朝日ニュースターの「ニュースの深層」という番組に

出て、キャスターの上杉隆氏の質問に答えて、「日本の若い人がネット

などで連絡を取り、政治の面に目を向け始めた兆しが感じられる。大阪

で、橋下市長を誕生させ、維新の会を応援しているのも、若い人々だ。

いろいろ問題もあるが、若い人たちが動き出してきたことに希望を感じる」

と話していました。もう一度振り返ってみると、明治維新も長州や薩摩、土

佐など地方の若い力が成し遂げたのでした。維新はまだ継続中なのです。



 *ただし、ぼくは橋下徹・大阪市長の維新路線には一部を除いて強く

反対する者です。