おはようございます。本格的な予算編成のシーズン入り。アメリカは、「思いやり予算の増額」を”指示”してきました。結局、菅さんは受け入れるのでしょう。
生き生き箕面通信603(100729)をお届けします。
・普天間基地の居座りは米国への従属を長引かせるだけ
ペンタゴンと続称される米国防総省は昨日7月28日付けで、グアム移転に伴う報告書を公表しましたが、2014年までの移転完了を事実上断念する内容でした。つまり、日米合意を反故にし、普天間に当分居座るとの意思表示です。
1995年に沖縄で起きた米兵の少女暴行事件に、沖縄の人々は激怒しました。米兵による事件が後を絶たず、その挙句の少女暴行であり、堪忍袋の緒が切れたのでした。ごく自然な人間としての感情です。「危険な普天間基地」が実態を現しました。
「沖縄の基地はアメリカの専有物」と思い込んでいた米国も、さすがに譲歩せざるを得ず、日本側の負担による移設を条件に普天間基地から退くとしました。その後の沖縄国際大学へのヘリ墜落事件も、決定的でした。
ところが、決定的に退くはずだった普天間基地に米軍はなお居座るというのです。これに対し日本の外務省は、何の動きも見せていません。ただ、「ああ、そうですか。仕方ありませんね。日本の移設計画も遅れていますしね」と、あっさりしたものです。
むしろ、アメリカ側から普天間の移設が遅れるといってくれれば助かるというのが、日本政府、菅さんの本音でしょう。
しかし、これは「対米従属が固定化することを内外に宣言」するに等しいことです。普天間基地問題の本質は、対米従属をどのように解決し、日本の真の独立を達成するか、です。単に米軍基地が普天間という地域から動くか、動かないかという局地的な問題ではないはずなのです。
東アジアの地域で「日本の平和と安全をどう確保するか」は、21世紀に入ってほぼ10年の時点で世界の情勢をよく見極めれば、仮想敵国を想定して武力を高めることではない。地域の協議体により、不戦のルールを確立し、それが厳しく守られる態勢を整えることにあるのではないでしょうか。
そうであるなら、基地に無駄なカネをつぎ込むのは馬鹿げています。基地は「移設」ではなく、「撤去」するほかないはずです。日本のマスメディアは、なぜ「撤去」へ議論を進めないのでしょうか。
生き生き箕面通信603(100729)をお届けします。
・普天間基地の居座りは米国への従属を長引かせるだけ
ペンタゴンと続称される米国防総省は昨日7月28日付けで、グアム移転に伴う報告書を公表しましたが、2014年までの移転完了を事実上断念する内容でした。つまり、日米合意を反故にし、普天間に当分居座るとの意思表示です。
1995年に沖縄で起きた米兵の少女暴行事件に、沖縄の人々は激怒しました。米兵による事件が後を絶たず、その挙句の少女暴行であり、堪忍袋の緒が切れたのでした。ごく自然な人間としての感情です。「危険な普天間基地」が実態を現しました。
「沖縄の基地はアメリカの専有物」と思い込んでいた米国も、さすがに譲歩せざるを得ず、日本側の負担による移設を条件に普天間基地から退くとしました。その後の沖縄国際大学へのヘリ墜落事件も、決定的でした。
ところが、決定的に退くはずだった普天間基地に米軍はなお居座るというのです。これに対し日本の外務省は、何の動きも見せていません。ただ、「ああ、そうですか。仕方ありませんね。日本の移設計画も遅れていますしね」と、あっさりしたものです。
むしろ、アメリカ側から普天間の移設が遅れるといってくれれば助かるというのが、日本政府、菅さんの本音でしょう。
しかし、これは「対米従属が固定化することを内外に宣言」するに等しいことです。普天間基地問題の本質は、対米従属をどのように解決し、日本の真の独立を達成するか、です。単に米軍基地が普天間という地域から動くか、動かないかという局地的な問題ではないはずなのです。
東アジアの地域で「日本の平和と安全をどう確保するか」は、21世紀に入ってほぼ10年の時点で世界の情勢をよく見極めれば、仮想敵国を想定して武力を高めることではない。地域の協議体により、不戦のルールを確立し、それが厳しく守られる態勢を整えることにあるのではないでしょうか。
そうであるなら、基地に無駄なカネをつぎ込むのは馬鹿げています。基地は「移設」ではなく、「撤去」するほかないはずです。日本のマスメディアは、なぜ「撤去」へ議論を進めないのでしょうか。