生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信584 ・「橋下さん、ベガスも転換してますよ」

2010-07-10 06:51:55 | 日記
おはようございます。「2番じゃ駄目なんですよ1人区」(今朝の読売川柳より)
生き生き箕面通信584(100710)をお届けします。

・「橋下さん、ベガスも転換してますよ」
 大阪府の橋下徹知事が、ついにくだらなさの馬脚を現してしまいました。「大阪にカジノを」と本気で誘致に走り出したのです。昨日、誘致の検討会初会合を開くところまでもってきました。

 大相撲が「賭博問題」で大揺れしているさなか、タイミングのいい初会合ということでしょうか。賭博は刑法で明確に禁止されており、あの石原慎太郎とかいう東京都知事の方ですら断念せざるを得なかったものです。にもかかわらず、今頃手を出そうなんて、センスのいい政治家です。

 この検討会が開かれたことを、読売新聞は昨日の夕刊で3段見出しのかなり大きな扱いで報じました。その見出しが「カジノ誘致『絶対実現』」と、カジノ推進と受け取られる紙面づくりです。

 朝日や日経新聞は、昨日の夕刊にも今朝の朝刊にも1行も載せていません。完全無視。

 カジノは、世界120カ国以上で、2000軒が営業しているそうです。

 しかし、頑として手を出さない都市もまた数多くあります。たとえばハワイ。この島は観光で成り立っているのですからカジノのひとつくらいありそうなものですが、ありません。作ろうという声もない。だから、時間をもてあますリタイアしたお年寄りは、飛行機に乗ってアメリカ本土のラスベガスまで「楽しみ」に行きます。ハワイには、「世界の観光都市」としてのプライドがあるのです。

 かつてマフィアの巣窟とされ、映画などでもしばしばロケが行われたベガスも、今では噴水ショーや火山のアトラクションなどへ、また結婚式やコンベンション・シティー(会議都市)へ様変わりしつつあります。賭博都市で活性化を図ろうなどと考えるのは、都市活性化の知恵がないからです。知恵を絞る努力をろくにしないで、カジノに走るのはいかにも安直。

 橋下さんにはお子さんが大勢いらっしゃるようですが、将来子供たちに「お父さんは、大阪を賭博都市にしたんだよ」と胸を張るのでしょうか。橋下さんにつきまとうある種のうさんくささです。

 刑法で賭博を禁じてきた以上、カジノを作るには国会で「特別立法」を制定する必要があり、「経済特区」といった法の抜け穴を用意しなければなりません。それほどまでして賭博場を開帳したいのでしょうか。パチンコみたいなものですら、それにはまって家庭崩壊の悲劇が後を絶たない現実があります。マフィアや組織暴力団をも招き寄せかねない政策です。

 かくいう箕面市も、競艇という公営賭博からの収入を「貴重な財源」(倉田市長)としています。静かな田園都市の都市としての品格に欠ける見せたくない側面です。

 橋下さんには「やめなよ」と一言いっておこうと思います。