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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信599 ・「さらば日米同盟」(天木リポート②)―提唱すべきは東アジア共同体構想ではなく、

2010-07-25 07:25:24 | 日記
おはようございます。吉永小百合さんが今年も、「平和への絆コンサート」という朗読会を開いたそうです。美智子さん(皇后)も参加されたとか。
生き生き箕面通信599(100725)をお届けします。

・「さらば日米同盟」(天木リポート②)―提唱すべきは東アジア共同体構想ではなく「東アジア集団安全保障体制」
 「東アジア共同体」と「東アジア集団安全保障体制」とは、どこがどう違うのか。元外交官の天木直人さんの「さらば日米同盟」では、鳩山由紀夫さんが首相就任早々に提唱した「東アジア共同体構想」はFTA(自由貿易協定)の推進など経済面にとどまらず、人的交流、大学間交流、環境問題、防災など幅広い分野でのアジア諸国間の協力を進めようというもの。こうした分野の協力を推進しようとする枠組みは、すでに数多くあり、屋上屋を重ねるだけとしています。

 天木さんが推す「東アジア集団保障体制」は、「東アジア地域で欠けている最大のもの、それは安全保障に関する実効性のある地域協力体制である」とし、この地域の安全保障体制づくりに狙いをしぼった枠組み作りが重要であるという主張です。「そして核廃絶に先駆けて、東アジア非核化構想を実現しよう」と呼びかけています。

 こうも指摘しています。「もちろん、その実現は容易ではない。中国や北朝鮮との信頼関係が不可欠だ。しかし、それこそが日本の安全保障にとってももっとも重要な課題である。その問題に取り組むことなく、いかにアジア外交重視を唱えてもそれは見せかけの外交でしかない」と。

 かつてマレーシアのマハティール首相は、「東アジア経済協議体構想」を日本に呼びかけました。20年前の1991年、海部俊樹首相が同国を正式訪問したときのことです。マハティール首相は、東京オリンピック時に日本を訪れ、戦後廃墟からの復興著しい日本の姿を見て「ルック・イースト(東方政策)」を提唱した人です。ASEAN(東南アジア諸国連合)に、日本、韓国、中国を加えた経済協議体をつくろうとしたのでした。

 しかし、秘められた狙いは「アングロサクソン流の押し付けに反旗をひるがえす」ものであり、これを察知したアメリカは「日本が中心となる経済的なグループ結成」に強固に反対し、日本はアメリカの圧力に屈服させられました。

 天木さんは当時、在マレーシア日本大使館の公使として、この一部始終を目撃したのです。「アメリカが希望するのであれば、それを除外する必要はないと考える。しかしアメリカが参加するいかなる協議体も、アメリカが主導権を取る協議体になってしまう」と指摘。このジレンマを十分認識することなく軽々しく構想をぶち上げてもだれも相手にしないということです。

 鳩山さんの外交ブレーンに起用されていた寺島実郎さんは、「アメリカが寺島氏に警戒感を強めている」というメッセージが届けられ、急遽、アメリカべったりの岡本行夫・外務省OBにさしかえられました。民主党の「世界にどう向き合うのか」は、考え抜かれたものはなく、外交に強い人材も払底しています。日本丸の舵取りはいまの体制ではとても任せられるものではなく、結局、アメリカ追随を続けることになります。