おはようございます。シンガポールで今年オープンしたカジノが多くの「ギャンブル依存症」患者を生み、自殺する人も出ているそうです。
生き生き箕面通信589(100715)をお届けします。
・「分かち合い」の経済学
「バカンスは政治と一緒に」(10面)という見出しで、今朝の朝日がスウェーデンの世界遺産の町で開かれたユニークなイベントを伝えています。
「オムソーリ」という言葉が、スウェーデンにあるそうです。原義は「悲しみの分かち合い」「優しさの与え合い」で、スウェーデン社会の秘密を解き明かす言葉でもあるようです。
「『分かち合い』の経済学」という岩波新書を、何人かで読むことにしました。この岩波新書は、財政学が専門の神野直彦・東大名誉教授が書いたものです。スウェーデンを実際に訪れて研究した神野先生は「この国の形が、日本のモデルになる」と示唆しています。
スウェーデン社会の根本を支える「オムソーリ」は、「悲しみの分かち合いが幸福の実現になる」という思想です。「『分かち合い』は他者の生を可能にすることが、自己の生の喜びでもあることを教えている。人間の生きがいは他者ににとって自己の存在が必要不可欠だと実感できた時である」
この国を支えるもう一つの言葉は「ラーゴム」。「ほどほど」というような意味で、極端に貧しいことも、極端に豊かなことも嫌悪するスウェーデン人が追求する重要な価値です。
こんなことも書いています。「スウェーデン人はヨーロッパの日本人といわれることを誇りにしている」と。「えっ、ほんと?」。そうなんです。日本も昔は、「悲しみの分かち合い」があり、「ほどほど」の中庸の徳をよしとする倫理観が確固としてあったのです。それは戦後日本がアメリカナイズされるなかで失われ、小泉・竹中時代に徹底的に破壊され、拝金主義にまみれてしまいましたが……。
「知識社会をめざすスウェーデン政府は人間的能力を高める教育こそが、経済成長と雇用確保と社会正義を同時に達成できると主張している」「日本の教育サービスが低水準であることは、知識社会への移行期に貧困と格差をあふれ出させるだけでなく、貧困と格差を固定してしまうことにもなる」
スウェーデンは、「オムソーリ」と「ラーゴム」に支えられた社会をさらに確実にするため、「リカレント教育」に力を入れています。リカレント教育は、「誰でも、いつでも、どこでも、ただで」受けられる教育制度です。失業しても生活が保障されながら新しい職業につくための教育を受けることが保障されています。しかも「ただ」で。
日本も、「この国の形」としては、ぜひとも「教育立国」をめざしたいものです。
神野先生は箕面にも住んでいたことがあるのですが、「『分かち合い』の経済学」を読む読書会「ハチドリ」は、8月7日(土)午後1時半から「結みのお」(旧まきの事務所)で行います。どなたでもお気軽にご参加ください。事前に、郡山までご連絡をいただければさいわいです。電話 090ー8939-5314 です。
生き生き箕面通信589(100715)をお届けします。
・「分かち合い」の経済学
「バカンスは政治と一緒に」(10面)という見出しで、今朝の朝日がスウェーデンの世界遺産の町で開かれたユニークなイベントを伝えています。
「オムソーリ」という言葉が、スウェーデンにあるそうです。原義は「悲しみの分かち合い」「優しさの与え合い」で、スウェーデン社会の秘密を解き明かす言葉でもあるようです。
「『分かち合い』の経済学」という岩波新書を、何人かで読むことにしました。この岩波新書は、財政学が専門の神野直彦・東大名誉教授が書いたものです。スウェーデンを実際に訪れて研究した神野先生は「この国の形が、日本のモデルになる」と示唆しています。
スウェーデン社会の根本を支える「オムソーリ」は、「悲しみの分かち合いが幸福の実現になる」という思想です。「『分かち合い』は他者の生を可能にすることが、自己の生の喜びでもあることを教えている。人間の生きがいは他者ににとって自己の存在が必要不可欠だと実感できた時である」
この国を支えるもう一つの言葉は「ラーゴム」。「ほどほど」というような意味で、極端に貧しいことも、極端に豊かなことも嫌悪するスウェーデン人が追求する重要な価値です。
こんなことも書いています。「スウェーデン人はヨーロッパの日本人といわれることを誇りにしている」と。「えっ、ほんと?」。そうなんです。日本も昔は、「悲しみの分かち合い」があり、「ほどほど」の中庸の徳をよしとする倫理観が確固としてあったのです。それは戦後日本がアメリカナイズされるなかで失われ、小泉・竹中時代に徹底的に破壊され、拝金主義にまみれてしまいましたが……。
「知識社会をめざすスウェーデン政府は人間的能力を高める教育こそが、経済成長と雇用確保と社会正義を同時に達成できると主張している」「日本の教育サービスが低水準であることは、知識社会への移行期に貧困と格差をあふれ出させるだけでなく、貧困と格差を固定してしまうことにもなる」
スウェーデンは、「オムソーリ」と「ラーゴム」に支えられた社会をさらに確実にするため、「リカレント教育」に力を入れています。リカレント教育は、「誰でも、いつでも、どこでも、ただで」受けられる教育制度です。失業しても生活が保障されながら新しい職業につくための教育を受けることが保障されています。しかも「ただ」で。
日本も、「この国の形」としては、ぜひとも「教育立国」をめざしたいものです。
神野先生は箕面にも住んでいたことがあるのですが、「『分かち合い』の経済学」を読む読書会「ハチドリ」は、8月7日(土)午後1時半から「結みのお」(旧まきの事務所)で行います。どなたでもお気軽にご参加ください。事前に、郡山までご連絡をいただければさいわいです。電話 090ー8939-5314 です。