生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信579 ・大統領夫人が育むホームレスとの絆

2010-07-05 06:55:35 | 日記
おはようございます。内閣支持率は続落し、読売45%、朝日39%。「沖縄より帰る機上に見まもりぬ本土の盾となりし島々」(読売歌壇より)
生き生き箕面通信579(100705)をお届けします。

・大統領夫人が育むホームレスとの絆
 スーパーモデルで歌手、そしてサルコジ・仏大統領夫人になったカーラ・ブルーニへのインタビュー記事が、いま発売中のホームレス自立支援誌「ビッグイシュー」(146号)に掲載されています。フランスの同じストリートマガジン「マカダム」からの転載です。

 カーラ・ブルーニは、路上生活者を支援するフランスの緊急サービス団体「サミュ・ソシアル」が行った炊き出しの中で、「カメラに追いかけられず一般の人々にまぎれて活動している姿があった」と目撃談が紹介されています。

 フランスでSDFと略称される路上生活者、こうした人々をはじめ経済的に恵まれない若い人たちを支援するため、昨年新たにチャリティ団体「カーラ・ブルーニ・サルコジ財団」を設立し、とくに文化に触れられるように支援しているのだそうです。「文化は、具体的な財産とほぼ同じくらい人生を豊かにしてくれるもの。人類とは切り離せないものよ。文化に触れることは誰にでも与えられる普遍的な権利ではないかしら」と語っています。

 ブルーニは、北イタリアの名門貴族の資産家の家系に生まれ、父親は作曲家、母親はピアニストと芸術的にも恵まれた環境に育ちました。「何かをお返しするのは、私にとってかなり自然な衝動ね。人間の本性は、害をもたらすこともあれば、人に力を与えることもあるのよ。私へのメディアの関心をもっと有益な目的に向けさせることもできるしね」と、つきまとうパパラッチを逆用するしたたかさも備えているようです。

 そんな彼女が最近育んでいる友情は、大統領官邸エリゼ宮殿の近くの路上で生活しているデニスとの絆。「彼はチャーミングな人。だんだん友情の絆が芽生えるようになり、私はときどき彼に挨拶するために足を止めて、本や音楽の話をしたりしているのよ。彼が路上で生活していることに私は悩んでいるけど、彼は路上での暮らしをやめようとはしないわ。人間って、バランスを崩してしまうことがある。そして人とのつながりを手放してしまう」

 「路上生活をしている人を支援している人たちは、精神的な思いやりを示すやり方を身をもって知っているわ。単に熱いスープをあげるという問題じゃなく、関係やつながりをつくるということなの」と、人々のつながりを強調するブルーニ。記事は「エリゼ宮殿に閉じこもることなく、路上で、国外で、ブルーニはつながりを紡いでいる」と結んでいました。