生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信257 ・近未来の平和を確固とするために

2009-08-06 06:30:02 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信257(090806)をお届けします。

・近未来の平和を確固とするために
 本日は64回目の「原爆の日」です。オバマ米大統領の「核なき世界の構築」演説以来、今年は少し明るい希望が持てるかもしれない、という勢いが感じられます。

 しかし、地球の限界をすでに超えたとされる人口増に伴い、食料をはじめとする資源の奪い合いは熾烈を極めてきました。とくに世界最大の人口を食べさせていかなければ暴動に火がつく恐れが強い中国はむずかしい舵取りを迫られています。平和が脅かされるのは、主として「食べていくために」「民族の生存をかけて」という経済・社会問題が背景になっていることがしばしばです。資源を確保し、有利な取り引きルール、つまりグローバル・スタンダードなるものを押し付ける力としての武力です。

 だから、ただ「平和を求めます」といくら叫んでも、それだけで平和を構築することは困難です。もちろん「憲法9条を守れ」というでけでは、平和は訪れてくれません。といって、いまさら武力頼りというのも情けない。平和を求める知恵と努力は、必死の行動で掴み取らなければ手に入りません。今の日本の状況は単なる「平和ボケ」といっても過言ではないと思われます。あなた任せの平和論、自分の努力なしのむしのいい「平和のおねだり」。

 北朝鮮の核、ミサイル問題、空母建造を始めた中国は尖閣諸島でガス田の資源開発を懸命に進めています。韓国との間に竹島問題、そしてロシアとは北方4島の問題があります。

 そして、沖縄に集中配備された米軍基地。日米安保条約改定50年を機にどうするのか、地位協定は、沖縄の普天間新基地建設や思いやり予算。やはり一人ひとりの問題として受け止め、自分はこう考えるという自立した平和論を持ちたいものです。

 アメリカは、今回の米2記者の解放をめぐってクリントン元大統領をまったくの秘密裏に動かし、とりあえず処理しました。そこに見られる現実は、日本など全く眼中にありません。これからのアジアの問題は日本ではなく中国と直接交渉するという流れです。日本は、アジアの問題について蚊帳の外になりつつあります。

 「外交が得意」といっているのは麻生首相本人だけの思い違いで、だれも相手にしてくれていません。

 しかし、日本は「平和外交でこそ」存在感を高められるポジションにあるのは事実です。民主党への政権交代が実現したときには、国内問題もさることながら、世界に向けて「平和外交」路線を宣言し、「戦力放棄・平和国家樹立」という「この国の形」を鮮明にすべきと考えます。しかしなあ、民主党の中もばらばらでまとまりませんよね。結局、有権者が声をあげ、行動する以外にないのではないでしょうか。「平和ボケ」の殻におさまっている場合ではありませんね。