生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信258 ・高まる日本国憲法の現代的意義

2009-08-08 07:25:47 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信258(090808)をお届けします。

・高まる日本国憲法の現代的意義
 今回の4年ぶりの衆院総選挙を機に、改めて「この国の形」に対する関心が高まることを期待しています。

 僕自身も考えてみたのですが、結局、日本国憲法に戻ってきました。

 憲法前文はまず「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」と、国民自らの決意を表明しています。

 続いて、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利と有することを確認する」と、規定しました。

 現憲法は、どなたもご存知のように、9条に代表される「平和主義」に貫かれています。また25条では、「全ての国民は、健康で文化的な最低限度の生活と営む権利を有する。全ての生活部面について、社会福祉、社会保障および公衆衛生の向上および増進に努めなければならない」と、社会権のひとつである「生存権」と国の社会的使命についても一応きちんと規定しています。

 これらは、ざっくりした表現では「社会民主主義の方向」といった方が分かりやすいとも言えます。つまり「この国の形」は、すでに現憲法にはっきりと表明されている。それを9条や25条についてもないがしろにしておいて、他に「理想郷」を求めるようなことでは、「何をかいわんや」になりかねません。

 現憲法は、世界のあり方を先取りしている、極めて優れた先見性を有している、とも評価されています。ところが、国民の方にそのことが充分認識されているといえるでしょうか。むしろ、「実情に合わない憲法は、改めるべき」と、改憲を望む考え方が増えている面があります。立党の根幹にすえている自民党はもちろん、さまざまな分野に改憲や創憲などの動きがあります。

 しかし、今一度、現憲法の内容をとらえ直してみましょう。再評価してみようではありませんか。そこから「この国の形」が見えてくることがあるのではないでしょうか。広島、長崎の「原爆の日」から8月15日の「敗戦の日」の期間は、とりわけ「生き方」を考えさせられる機関です。僕は、現憲法にはいま最も大切にしなければならない現代的意義があると考えています。