生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信255 ・「風」を超えて「国の形」の論議を

2009-08-04 06:56:13 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信255(090804)をお届けします。

・「風」を超えて「国の形」の論議を
 週刊誌などは「民主党300議席超え確実に!」と大見出しで書き立てはじめました。本当でしょうか。自民党の大物議員が落選の危機と伝え、そのなかには首相経験者、副総裁、幹事長を務めた派閥のボスも含まれているとか。

 政権を握るには、数がものをいうのはもちろんです。しかし、民主主義は「風」に流される危険がありますよね。前回の「郵政民営化選挙」がいい例です。あの小泉流”刺客”劇場の演出にまどわされて、衆議院で三分の二を与えてしましました。その結果、格差社会に変質させてしまい、沈没寸前の「ドロ舟日本丸」と化してきました。

 しかし、世界は大きな流動化現象を起こし始めています。21世紀は、「地球をどうするのか」が問われています。まもなく70億人になる地球上の人口をどう養っていくのか、食料、エネルギー、水、そして環境。アメリカや中国などの超大国が牛耳る、つまり超大国優先の”グローバル・スタンダード”に振り回されるのか。国連をはじめとする国際機関のまともな国際ルールで平和共存が確立できないか。問題は山積しています。

 それを踏まえて、日本の「国の形」について、この選挙で議論を深めてもらいたいものです。日本はまだドロ舟から脱する希望を持ちうる立場にあるはずです。努力次第。いまは前回の小泉旋風という「風」に変わり、民主旋風が吹いている状況で、議論が深まらないのが惜しまれます。

 日本は「国民皆年金」「皆健康保険」で生活の安心を築く努力をしてきました。それは国民的な合意を得られていると考えます。そして、憲法9条が定着したように「平和国家」をめざす。あとは高校、大学まで教育費は軽負担を実現し、人材育成、つまり「人を大切にする社会」づくりに全力を傾けるべきではないでしょうか。やる気をそこに集中すれば、知恵もアイデアもぼこぼこ出てきます。そして10年先には、見違えるような社会が実現する可能性があります。

 それをしっかりしたものとするのに欠かせないのは、「風」任せではなく、「一人ひとりが自分で考えて決める政治参加」だと思います。ともあれ「国の形」を考える風潮をこつこつと作っていきましょう。