生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信263 ・せっかくの機会を逃した党首討論

2009-08-13 07:04:50 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信263(090813)をお届けします。

・せっかくの機会を逃した党首討論
 新しい時代を切り開く期待がかかる今回の衆院総選挙。そのなかで昨日、麻生首相と鳩山民主党代表との党首討論が行われました。ぼくは、両党首が「この国の形」をどのようにしたいと考えているのか、ぜひ聞きたいものだと考えていました。

 ところが、骨太の「この国の形」については、ほとんど触れられませんでした。逆に、麻生首相は「民主党は経済の成長戦略が全くない。国の安全保障、防衛問題についてもぶれているうえ、財源の裏づけのないばらまき政策を掲げ、無責任」と、相手党の批判、ネガティブ・キャンペーンに注力しました。

 他方、鳩山代表も「子ども手当てなどを通じて、内需を拡大する」など、個別の政策に時間の多くを費やしてしまいました。政治は、将来の「夢」を掲げること、その目標に向かって国民が努力し、いい国を作る、ここにかかっているはずです。鳩山さんにして、なぜこうなるのか。なぜ将来ビジョンを熱を込めて語らないのか、ぼくには本当に理解出来ません。

 党首討論は、国の将来ビジョン、哲学を語り、その上で政権選択をゆだねるべきものでしょう。もちろん、「哲学だけでは飯は食えない」のですから、肉付けする個々の政策も欠かせません。さはさりながら、まずは将来ビジョンでしょう。哲学なくして「何の政治」なのか。

 国民が等しく理解ができるはずのキーワード、例えば、「平和」「民主主義」「国民主権」「国連中心の外交、安全保障」「大きな政府、小さな政府」「地球環境に配慮する経済政策」「国民皆保険、国民皆年金」「クリーン・エネルギー政策への移行」あるいは「社会民主主義」「国家資本主義」などによって、めざすべき「この国の形」を描くことが、政治家のまず最初の義務のはずです。

 今からでも、残された期間、大いにそこの議論を深めるような運動をしていただきたいと望みます。マスメディアも、あまり個々の政策の優劣などだけにこだわらず、もっと広い議論が行われるように働きかけてほしいものです。