生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信267 ・軍部独裁に通じる「官僚政治」

2009-08-17 06:35:51 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信267(090817)をお届けします。

・軍部独裁に通じる「官僚政治」
 毎日テレビのドラマ「官僚たちの夏」を昨夕、見ました。城山三郎の同名小説をテレビ・ドラマ化した番組です。

 東京オリンピックを間近に控えた昭和38年ごろの通産省は、佐橋滋(風越信吾=佐藤浩市)という重工業局長・企業局長のもとで、貿易・資本自由化の荒波に対応する日本経済の舵取りに懸命に取り組みました。”ミスター通産省”の異名をとった佐橋は「特定産業振興臨時措置法」(特振法)を成立させようと、時の池田勇人総理(池内信人=北大路欣也)をはじめ産業界にも働きかけたのですが、結局は政治の壁にはばまれ、佐橋は特許庁長官に左遷されました。(翌年には、通産省事務次官として復帰)

 通産省をはじめとする官僚たちは、日本経済復興の司令塔として、獅子奮迅ともいえる働きで、競争力のある経済体制を作り上げました。それはアメリカなどにも、一種異様な怖れを感じさせ、「日本株式会社」と称せられるほどでした。

 官僚たちは、使命感に燃え、的確な政策を立案し成立させていきました。「日本の官僚は優秀」と折り紙をつけられたころもありました。

 ところが、その後、「われわれが国を引っ張っていく」と自信過剰に陥り、官僚独善へと変質していったのです。

 かつて、日本帝国陸海軍が、日清、日露の両戦争に勝利した時から自信過剰に陥り、軍部独裁に走ったあげく、ついには太平洋戦争をはじめて国をほろぼしました。

 ここ十数年目立つ官僚政治の弊害は、かつての軍部の横暴を思わせます。そっくりといっても言い過ぎではありません。

 今回の選挙が、「脱官僚政治」への転換点にできるかは、有権者の判断にかかっています。

 郡山 吉雄
 ek.
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