生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信253 ・「この国の形」をどうするのですか

2009-08-02 08:48:40 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信253(090802)をお届けします。

・「この国の形」をどうするのですか
 主要政党の政権公約が出揃いました。時は大転換期です。問われるのは、大転換した先の「この国の形」のはずです。

 手元に届けられた民主党の「政策集」、インデックス2009を見ますと、まず政策を並べた目次が3ページ続きます。そのあとはいきなり「内閣」とあり、具体的な政策として「NPO活動の促進・支援税制」となっていきます。

 トップに掲げるべきは、「めざすべき国の形」でなければまずいでしょう。なぜ「国家像」が表現されないのか、まったく理解できません。この際、自公はこの4年間で「この国の形」を実際に作ってきて、この程度のもの、つまり「ガタガタ・ドロ舟日本丸」にするしか能がなかったのですから、結論は出ているとしてオミットします。

 今回の争点は「政権交代」ですが、具体的な最大の焦点は「子育て・教育」に収斂されてきています。各党がそろって、子育て政策で「無償化」を競う形になっています。それから推測すれば、「子どもを生み、育て易い社会」ということになろうかと思います。それはそれで大切なことには違いありません。問題は、それよりもうひとつ上の、「国民皆年金、皆保険」に象徴される「安心できる生活」です。

 そこをめざすとすれば、「高福祉・高負担」という国の形になります。現在は「中負担」以上はイヤだといいながら、「高福祉」を求めている状況です。

 もう今回の選挙では、「中福祉・中負担」か、「高福祉・高負担」か、問うべきだと考えます。北欧の諸国はすでに望ましい国の形に近づいているといえるのではないでしょうか。少なくとも選挙のたびにその努力をしています。

 民主党は、望ましい国の形を鳩山由紀夫党首の言葉で「人間を大切にする『友愛社会』」としていますが、抽象的なキャッチフレーズの域をまぬかれず、「負担」について触れようとしません。消費税問題は選挙対策上、不利ではありますが、やはり「国家像」は高く掲げる必要があります。

 また、物質的な豊かさを称揚するのではなく、精神的な豊かさに価値を見出す社会作りを掲げてもらいたいと思います。幸い今回はまだ30日もあります。国の安全保障問題を含め、「国の形」に焦点を合わせる選挙にできると考えます。