生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信265 ・「敗戦の日」に「学問のすゝめ」

2009-08-15 07:13:10 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信265(090815)をお届けします。

・「敗戦の日」に「学問のすゝめ」
 本日は64回目の「敗戦の日」です。日本武道館では天皇、皇后をお迎えして政府主催の「全国戦没者追悼式」が行われます。ぼくは、民主党政権になった場合、この日の名称に「および平和を誓う日」を加えてほしいと思います。追悼する心も大事ですが、そこにとどまらず「これからの平和へ普段の努力をする」ことを改めて決意するという確認作業が不可欠と考えるからです。

 この日にあたり、各党はそれぞれ談話や声明を発表しました。
 ・自民党「米露両国を中心に核兵器削減の機運が高まっている。北朝鮮をはじ   め 新たに核を保有しようとする国は容認できない」
 ・民主党「オバマ大統領と手を携えて訴えていく。過去の教訓と反省を未来の平
  和につなげる努力を続ける」
 民主党の談話は、わが意を得たりの感です。
 
 また、民主、社民、国民新党の野党3党は昨日、衆院選公約を発表しました。外交・安全保障については、「唯一の被爆国として憲法の『平和主義』の遵守を確認する」と記しただけです。本当に表明しなければならないことについては、見送られました。つまり、戦後60年余を経てなお、「平和主義」について共通認識を持てる内容はまだ深まっていないことを示すものです。

 「福澤諭吉展」が天王寺の大阪市立美術館で9月6日まで開かれています。来館者が多く、しかも若い人が目立つのに驚きました。貴重な資料が展示されており、参観されることをお勧めします。なかには、「自由主義者」を自称する慶応義塾の若者が特攻隊員として出撃する前夜に書いた遺書も展示されており、「自由の勝利は明白だと思います。(中略)明日は自由主義者が一人この世から去っていきます。彼の後姿は淋しいですが、心中満足で一杯です」とあります。「きけわだつみの声」の最初に収録された遺書でもあります。

 福澤諭吉は、ご承知の通り、「独立自尊」を唱え、一人の人間として自立するためには学問が必要として、「学問のすゝめ」を著しました。展示されている初版はぺらぺらのざらばん紙つづりです。幕藩体制から中央集権体制へ、時代が革命的な転換をしつつあるなかで、「学問のすゝめ」を強調したのでした。

 今、時代は大きな転換点にあります。「平和」をどのように築いていくのか、「学問のすゝめ」をひもとくところから始める意味があるのではないでしょうか。

 郡山 吉雄
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