水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「迷説般若心経・76」

2007-10-21 13:28:13 | Weblog



  第六章(12)
  舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減

世界の何処か、あるいは宇宙の何処か。
全体的には何事も「不増不減」なのかもしれない。
だが、それは一つの推測にすぎない。
人間が宇宙全体を計ることはできないのだ。

絶対法則だぁ、と言われてもなぁ・・・
現実は、様々なモノは増えるし、減るし・・・。
ブッちゃんの周りに集まった衆生達(ケモノ・妖怪含む)。
増えない、減らないには納得できねぇ。
「バカ言ってんじゃねぇ。メシを食わなきゃ腹は減る」
「うちのかぁちゃんの腹は増える一方だぁ」
「金は減りすぎて、無くなったぁ」

だからブッちゃんもそんな事ぁ言わねぇ。
現実から離れた話は趣味だ。
趣味は興味が無い人達には無いに等しい。
ブッちゃんは役に立つ伝法をしているのだ。
趣味を話しているのじゃない。
経は趣味を書いたモノじゃない。

 
 
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。)
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「迷説般若心経・75」

2007-10-20 17:49:44 | Weblog



  第六章(11)
  舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減

「不増不減」の直訳。
「決して増える事も減る事もない」
こ、これは、エネルギー不変の法則だぁ!
などと、おっちょこちょいの人達が言う・・・。
エネルギーが不変かどうかは判らんでしょう。

どんなにエライ学者様が言っても、人間だもの。
(相田みつを氏も言ってたなぁ・・・)
少なくても、地球上にいる人間の分際では判断できねぇ。
(この意味さえ判らない人達もいる・・・)
勝手に法則を作って、勝手に信じている・・・。

ブッちゃんは真理を話したのじゃないぜ。
経は真実を書いたモノじゃないぜ。
人々の苦しみを解放したり軽減したりするのが目的だ。
楽(幸せ)になるのが、生きている目的だ。
その為には仮の法則を話す事もある。
だが、法則が真実か嘘かなんてどうでもいい。
法則を知るのが目的じゃないのだ。

 
 
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「迷説般若心経・74」

2007-10-19 12:46:08 | Weblog



  第六章(10)
  舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減

ブッちゃんは真理(正しさ)を追って修行に明け暮れた。
だが、何が真理だか、わからなかった。
知れば知るほど、わからなくなってきた。
ヤケになって、菩提樹の下でボケ~(冥想)とした。

「真偽なんて、イイカゲン(空)だぁ」
そして仏陀(目覚めた、という意味)となった。

真理というこだわり。
そこには真偽や正誤の概念が常にある。
真偽や正誤などから解放されると観えるモノがある。
解放されると「楽」になる。

何の為に修行していたのか。
四苦からの解放を求めていたはずだ。
それを多くの人に気づいてもらいたい。
真理を知れば、それが得られると勘違いしていたのだ。
真偽や正誤から解放されたら、正気に戻った。

だからブッちゃんは、特に強調したかった。
「垢浄」という言葉で象徴したのだ。
ここに、楽になる為の、一つのポイントがある。

「真理なんかに、こだわるなよなぁ」

 
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「迷説般若心経・73」

2007-10-18 10:34:50 | Weblog



  第六章(9)
  舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減

「不生不滅」と「不増不減」は法則の説明としていい。
だが「不垢不浄」は違和感がある。
法則と垢や浄は元々関係ない。
あるいは、全てを含んでいるのだ。
第五章で受相行識(心)を含めて「空」としたのだぜ。

今までの訳者達は、この違和感を感じていたはずだ。
だが、説明はしてくれない。
そのまま、訳している。
直訳としては正しいかもしれないが、不親切だ。
優れた訳者は・・・マジメすぎるのだ。
そして、マジメは時に薄情となる。

ブッちゃんは特に「不垢不浄」を言いたかったようだ。
あるいは・・・
ゲンちゃんが特に強調したかったのかもしれない。
これを入れなければ、訳をツマランものにする。
ここにもポイントがあったのだ。
ゲンちゃんが愉しく心経を書いたのがわかるぜ。
心経にポイント(宝物)をちりばめる事を愉しんでいる。

 
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「迷説般若心経・72」

2007-10-17 22:46:55 | Weblog




  第六章(8)
  舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減

「汚れと清浄」の例えは他を含む。
「正と誤」「光と闇」「真と偽」などだ。
どれも勝手に主張するモノだ。
自分は正義(そっちは間違いだ)
私は光(相手は闇)
俺こそ、本物(あとは偽物)

「生と滅」「増と減」は客観的に認められる。
「正誤」や「真偽」などは主張方向の違いだ。
自分(達)の主張を相手に押し付ける。
それが・・・争いの元となる。
個人的には言い争いになる。

組織や国家的になると、争いは大規模になる。
戦争はいつでも、双方が「正義の戦い」をする。
だから戦争を肯定する。
しかも、生真面目だと攻撃も過激になる。
正しいのは自分だから、相手に容赦しない。
今も世界中で戦争がある・・・酷ぇなぁ・・・

だから宗教組織もゴマンと出来る・・・。
「我が宗教こそ、唯一、真なり~」
真が、ゴマンと増える。
宗教組織は独善組織なんだぜ。
(ワシの独善なんて可愛いもんだ)
  
 
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「迷説般若心経・71」

2007-10-16 23:01:32 | Weblog



  第六章(7)
  舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減

「不垢不浄」の直訳。
「汚れない、浄化もない」
正しく「空」しい説明だ・・・。
多少色気を付けても
「空という法則は穢れなく、したがって清める必要もない」
こんな説明をブッちゃんが衆生相手にするかぁ?

「俺ぁよぉ、まわりくでぇ説明が嫌ぇなんだよ」

「人も場所も決まり事も仕事も地位も何もかも、
汚たねぇコトがいっぱいあるよなぁ。
この世は垢だらけだぜ。
そう思うだろ。
だけど、そういうコトを綺麗にする時もあらぁな。
綺麗にする人もタマにはいるさ。
心だって、時々は綺麗になるんだぜ。
結構、この世はわるくねぇぜ」
  
 
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「迷説般若心経・70」

2007-10-15 22:59:59 | Weblog



  第六章(6)
  舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減

話し言葉の「不生不滅」。
「(様々なモノは)生まれる事もあるし、滅亡する事もあるよなぁ」
直訳と正反対になるのだ。
身体だけでなく、思いや考えや感情。
生物だけじゃなく、部族や自然や星。
あらゆるモノが生まれ、やがて滅亡する。

法則だって同じだぜ。
絶対なんて無い。
ある条件があれば生まれる。
条件が無くなれば、消えるさ。
条件を超える想像ができないと「絶対」と思い込む。
「絶対」は「限界」の別名だぜ。

それ(無常)を含めて「空」と名づけたなら・・・
「空」=「絶対」=「真理(神)」でもいいだろう。
だが、残念ながら誰も確かめられない。
言っても意味がない。
生活に役立たないのだ。
聞いているのは、日々の暮らしで悩むモノ達なのだぜ。

  
 
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「迷説般若心経・69」

2007-10-14 22:49:11 | Weblog



  第六章(5)
  舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減

「不生不滅」の通常訳がある。
この世の全ての法則は空(相)である、という訳の続きだ。
「新たに発生もせず、滅することもない」
つまり「空は絶対」としている。
「絶対」は誰にも確かめられないのに。

この世のモノは生物も非生物も「絶対」じゃない。
新たに生まれ、必ず滅亡するのだ。
魂や法則を「絶対」と言われても確かめられない。
認識では色も受相行識も「絶対」ではない。
言うのは自由だけど、言っても意味がないのだ。
聞いていても、納得できないのだ。

「生まれる事もあるし、滅亡する事もあるさぁ」
これなら、誰でも納得して聞いていられる。
色も受相行識も変化する事を毎日確かめている。
話というのは、納得できて次の話が聞けるのだ。
意味がわからなければ、話など聞かない。
「食い物でも探しに行くかぁ~」となる。

  
 
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「迷説般若心経・68」

2007-10-13 17:52:20 | Weblog



  第六章(4)
  舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減

「不」は、続いて出てくる「無」の前振り言葉だ。
「無」の訳が出来れば「不」も訳せる。
すると常識と逆の意味になる。
「不」は「~にあらず」ではないのだ。
「~もあるさ」と肯定の意味になるのだ。
すると、これらの言葉が全て生きてくる。

「不生」だけなら「~にあらず」でもいいだろう。
だが「生と滅」「垢と浄」「増と減」と反対語に付いている。
反対語にも「~あらず」では混乱するだろ。
聞いているのは、いろいろなモノ達だぜ。
心(経)を素直に訳せば「~もあるさぁ」となるのだ。
訳は字の常識にこだわるなよ。

それにしても心経は面白い。
玄奘訳は高僧の特徴がよく出ていると思う。
高僧は・・・イタズラ坊主なのだ。
素直と(明るい)ヒネクレが同居している。
意表をつく話であり、当たり前の話でもある。
  
 
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「迷説般若心経・67」

2007-10-12 10:37:14 | Weblog




  第六章(3)
  舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減

ここから「不」と「無」の連続攻撃・・・。
最初に登場するのが「不生不滅」。
何度も言うが、これはブッちゃんが衆生に話しているのだ。
エネルギー不変の法則について、なんて勘違いしないでくれ。
そんな事ぁ、ケモノ達(普通の人達も)は聞きたくもねぇ。

そもそも「不」を「~にあらず」と訳すから真意とズレる。
字面で訳しても表面しか見えない。
伝えたいのは内の部分だ。
字面を追うから、いろいろナゾや矛盾が出てしまう。
字面を追うから「空」を限定してしまう。
限定した「空」の説明訳にしてしまう。

頭で考えると常識が威張る。
だが常識は多くの場合、生きる勇気の邪魔をする。
ブッちゃんは衆生に生きる勇気を話しているのだ。
常識で経を説いたのでは、正しいかもしれないが、ツマラン。
ツマランものは勇気にならねぇ。
  
 
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